まとめ

更年期の吐き気は、複数の要因が複雑に絡み合って引き起こされることが多いです。自律神経の乱れが主な原因の1つとして知られていますが、それ以外にもさまざまな要因が関与しています。

吐き気やめまいによる体調不良は、身体的な苦痛だけでなく、精神的な落ち込みも引き起こします。日常生活に支障を来し、自信を失うことで、更年期の女性は孤独感や無力感を感じやすくなるのです。

また、更年期の吐き気は、他の疾患の症状である可能性も考慮する必要があります。吐き気は、さまざまな病気の警告サインとなることがあるのです。更年期の症状だと自己判断せず、継続的な不調を感じたら、ちゅうちょせずに医療機関を受診しましょう。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

イラスト/マメ美

著者/監修/天神 尚子 先生
三鷹レディースクリニック院長。日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。
2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。