30代後半ごろから自転車で猛ダッシュしたり、少し走ったりしただけで胸がキューっと締め付けられるような痛みを感じるようになりました。しかし「疲れているだけだ、ゆっくり休めばそのうち治るだろう」と、安易に考えていた私は、初めのうちはそれほど気にしていませんでした。そのうち症状が悪化し、受診すると思いも寄らない原因がわかり……。

症状はどんどん悪化も放置

それから数年間、症状は横ばい状態。しかし40歳を過ぎたあたりから、急に症状はひどくなりました。駅の階段を上ったときや、横断歩道で赤信号に変わりそうだから少し走るなど、5mも走っていないときでも胸が締め付けられるように痛くなるようになりました。

そんな状態になると、もう動けません。2、3分はその場で立ち止まって休まないと進めない状態になってしまったのです。「少し走っただけでこんなに胸が締め付けられるのはおかしいのでは!?」とさすがに不安になりましたが、それでも放置。毎年1回は健康診断を受けているから大丈夫だろうという気持ち、面倒臭いという理由で、病院に行くのをためらっていたのです。

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子どもに背中を押されて病院へ



あまりにも頻繁に症状が出るようになっていた私を見て、子どもたちが「ママ、病院に行って!」と言うようになりました。自分はともかく、子どもたちにも不安な思いをさせてしまっているのはいけないと思い、重い腰を上げて内科を受診しました。

内科では血液検査をしたり、X線検査や甲状腺の検査をしたりしましたが異常なし。いろいろな検査をしても原因がわからないというのは、不安を増大させました。

何でもないときでも、そのことを考えると動悸が激しくなるように。別の症状まで出始めたのです。もっと早く受診するべきだったと後悔しました。内科では原因が特定できなかったので、循環器科の先生を紹介されました。

もしかして心臓に異常があるかもしれないの!? とさらに不安が不安を呼び、精神状態はボロボロです。循環器科では、踏み台昇降を一定時間おこなってから心電図を取るといった検査をしてもらいました。検査の結果は異状なし。先生も首をかしげていました。

先生がおっしゃるには最後に考えられることは、運動不足ということ。たしかに、私は在宅ワークなので家事以外で体を動かすことはありません。1日に10分でも良いからウォーキングを始めてみるように言われました。