三軒茶屋にあるドーナツとチーズケーキのお店「PARK STORE」。Instagramで、このお店のクリームドーナツを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?

“地域を盛り上げたい”という想いから生まれ、今では毎日のように行列ができるお店に。ドーナツが美味しいことはもちろん、地元の方や店員さんたちの三軒茶屋への愛がこもった幸せな気分に浸れる空間でした。

世田谷公園を”もっと楽しく”するドーナツ店

お店があるのは、三軒茶屋駅から歩くこと約15分、自然豊かな世田谷公園のすぐ近く。アメリカのオレゴン州にある売店をイメージしたというお店の前には、製造場所としても活躍しているキッチンカーが停まっています。


副社長・広報の亀井さん

「地域の魅力を引き出すために、世田谷にふさわしいおしゃれな売店を公園の近くに作りたいと考えました」と話すのは、今回取材に応じてくれた副社長・広報の亀井さん。

ドーナツをお店の商品として選んだ理由は、世田谷公園で楽しめるスイーツとして、揚げたてのドーナツがぴったりだと思ったからだそうです。

ちなみにこのお店は、瓶入りチーズケーキ『CHILK(チルク)』を販売する三軒茶屋駅近くのお店「cafe The SUN LIVES HERE」の系列店。店内には揚げたてのドーナツに加えてたくさんのCHILKが並んでおり、日々多くの人が購入していくとのことでした。

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“こんなのどうかな?”の声から生まれる人気スイーツ

PARK STOREの名物である『PARK SIDE DONUTS』は、ボリューミーなクリームが特徴のイタリアの伝統菓子・ボンボローニスタイルのドーナツ。行列ができるほど人気の現在のドーナツが生まれるまでには、さまざまな経緯があったそうです。


『PARK SIDE DONUTS(チーズクリーム)』

「PARK STOREは当初、公園で揚げたてを楽しめるよう、健康を考慮したレシピを用いた小ぶりなドーナツを提供していました。ただ、”公園でドーナツを味わってほしい“というお店の想いとは異なり、多くのお客さまがドーナツを持ち帰って自宅やお土産として楽しんでいることがわかったんです。

小ぶりなドーナツは揚げたてで食べることを想定して作ったものだったため、時間が経つと冷めて固くなってしまって。そこで、SNSを中心に展開しているお店のファンクラブ『チルクマニア』の人たちとアイデアを出し合って、今のボンボローニ型のドーナツにリニューアルしました」


『PARK SIDE DONUTS(手前からチーズクリーム、ストロベリークリーム、チョコレートクリーム)』※チーズクリーム以外の商品ラインアップは日によって変動

一番人気のドーナツは、CHILKを看板商品として掲げるお店のこだわりが詰まったチーズクリーム入りのPARK SIDE DONUTS。一方で、そのほかのフレーバーやスイーツにもお店の想いが込められています。

「いろいろなフレーバーがあることで、お客さまにも楽しんでいただけると思っています。今は遠方から来てくださる方も多いのですが、このお店は近隣の方が愛してくださるお店でもありますから。

新しい商品や季節限定のフレーバーはそうした地元の方々も喜んでくださるので、作るようにしていますね。あと、近所の方から “こういう商品はどう?”とか、”こんなフレーバーもいいんじゃないかな?”といったお話をいただいたりもするので、そうした意見を参考に開発することもあります」


『リングドーナツ(ストロベリー)』※商品ラインアップは日によって変動

BIGサイズの『リングドーナツ』は、昨年春から販売を始めた商品。取材当日には、ストロベリーやシュガー、チョコレートクッキーといったフレーバーが並んでいました。

「リングドーナツは、お客さまにお店のテーマであるアメリカの雰囲気を楽しんでもらうために販売しています。もともとボンボローニスタイルのドーナツを販売してご好評をいただいていたのですが、“よりアメリカンテイストの品も提供したい”という想いがありました。

その際にうちのパティシエが“アメリカにこういうカラフルでポップなドーナツがある“と見つけて作るようになり、多くのフレーバーを提供しています」