◆中退を伝えた際、両親の反応は?

チャンチー:マジで修羅場でした。中退についての面談では先生の辞めろオーラがすごかったし「どうする?」と聞かれて「アイドルを続けたいので、ここを辞めます」と言いました。
付き添ってくれたお父さんは優しくて、最初は「学費も高いしどうするんだ」と言っていたんですけど、面談後には私が「幸せなのが一番」と納得してくれたんです。お母さんも「マジでどうしてくれんのよ!」と怒っていましたけど、数日後に私が「自分の中では、アイドルをやると決まってる」と言ったら「それなら頑張りなさい」と、理解を示してくれました。
――振り返ってみて、中退した後悔はいっさいないですか?
チャンチー:まったくないです。睡眠時間が2〜3時間の毎日で、せっかく頑張って取った単位が無駄になってしまった悔しさはあったけど、今の事務所のスタッフの方々、メンバーと一緒にめざすものがあるので。そもそも、中学時代にアイドルの世界へ飛び込んでから10年が経ったんですけど、夢や目標を叶えなければ、これまでのアイドル人生も身にならなくなってしまうと思っています。
◆「100km駅伝完走」で得られたもの
――それほどの覚悟を抱くグループでは、2026年1月に群馬県伊勢崎市から出発した100km駅伝を完走し、ゴール地点となる東京都渋谷区のライブハウス・CYCLONEでのステージも完遂しました。チャンチー:身体があまり強くないし、3人には迷惑をかけてしまうことも多かったんです。グループのメンバーは毎日、事務所に集まっているんですけど、それすらも自分だけ満足にできない日もあって。4人で何かを達成する意味は、人一倍大きかったと思います。駅伝の道中、約35km地点では足が動かなくなり、一時的にリタイアしてしまったので自信を失いかけました。でも、他の3人が私に合わせてくれて、NOMADS(ファンの愛称)のみなさんも応援のために駆けつけてくれたので「情けないと考えるのも失礼」と思ったし、100kmを4人全員で走りきったことで新たな自信を手に入れられました。
――気持ちも新たに、今どのような未来を描いていますか?
チャンチー:最近「無理にポジティブにならなくていい」と、気がついて。みんなで駅伝を完走したことで新たに「この10年で積み上げてきたものを1つひとつ、自信に繋げていきたい」とも、考えられるようになりました。過去の私のように病気を抱えている人たちに、アイドルを続けることで「やりたいことを『あきらめなければいけない』なんてない」と伝えていきたいし、前向きになってもらえるような活動をしていきたいです。
<取材・文/カネコシュウヘイ 撮影/鈴木大すけ>

