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〈visvim〉クリエイティブディレクター・中村ヒロキさんと、〈WMV〉のデザイナー・中村ケルシーさんの暮らしをつくる愛用品。

〈visvim〉クリエイティブディレクター・中村ヒロキさんと、〈WMV〉のデザイナー・中村ケルシーさんの暮らしをつくる愛用品。

家で過ごす時間を、心地よく過ごすために。

 住まいを彩るのは、古今東西のヴィンテージやアンティークの数々。それらは、人の手仕事の痕跡を感じられるものが多い。どれも、そのものが持っている美しさが最大限に引き出される、心地よい余白を残した配置がなされている。そうした空間のバランスを整えているのは、ケルシーさんである。
「家にあるものは、自分たちにとっては、すべて思い出があるものですし、大好きなものばかり。実用的なものも含めて、愛着を持って使っています。慣れ親しんだ我が家の定番的なものでもレイアウトを変更し、収納棚や道具を使ってデコレーションするだけでものの見え方が変わってくるのが面白くて。ささやかなことだけど、そうしたことは、新たな気づきが得られ、クリエイティブにもいい影響があります。変更するタイミングは、ヒロキが気分転換を欲していそうだな、とふと感じたときに。絶妙なタイミングを見極めて行うようにしています。そうすることで、家で過ごす時間がより楽しく、幸せなことだと感じられるような気がしています」
 パートナーの生きる鼓動に耳を澄ませながら、空間に新たな風を送る。ものに宿るソウルや語りかけてくる何かを受け取り、対話するように、しつらえを考える。そんなふうに、ものと深く向き合う日々の累積が、シンプルで美しい暮らしを生み出していく。
 長い間、大切に受け継がれた古い空間に、愛しいものが調和していること。二人にとって、そんな景色を眺める時間が、〝暮らしのスタンダード〞と言えるのかもしれない。

ELSEWHERE 日々の道具。

ものが放つソウルや思い出を大切にする。 天井から吊るした竹製のポールに通した透け感のある着物は、二人の結婚式の際、ケルシーさんが着用したもの。「アンティークのテーブルクロスを手で縫って、ドレスにしました。特別な思い出が刻まれているものを、あえて日常の風景に溶け込ませています」
九州を描いた江戸時代後期の古地図。額装して壁掛けに。「古地図は時の羅針盤のような存在。眺めていると100年、200年前、街はどんな姿をしていたのか。人々の生活観や感性はどのようなものだったのか。とても興味深く思います。現代とは異なる、時間の感覚が感じられ、見入ってしまいます」
トタン製の湯たんぽ。 肌寒い季節に、重宝しているマルカ社の湯たんぽ。大正12年の創業以来、100年以上湯たんぽを作り続けてきた老舗の逸品。「翌日になっても、まだわずかに心地よい熱を放っている。体に優しいちょうどいい熱を与えてくれる、つくりの良さが気に入っています」
江戸時代の呉須赤絵碗。 明治か江戸時代後期のものと思われる、インディゴの格子柄の敷布の上に小ぶりの碗を置いた。「敷布は、どこかフランスアンティークを思わせる趣が魅力的。深さがある碗には、僕がよく身に着けているネイティブアメリカンのシルバーバングルを収めています」
檜風呂に合わせて選んだ、桶と椅子。 バスタイムは朝・晩のリラックスタイム。「古い家ならではの磨りガラスの窓から光が差し込むなか、湯に浸かるのが本当に心地よくて。檜風呂は新たに作ってもらったもの。バスグッズも同じ素材で合わせています。檜の香りに包まれる時間に幸せを感じていますね」

中村ヒロキ、ケルシー Hiroki and Kelsi Nakamura

2000年にスタートしたファッションブランド〈visvim〉でクリエイティブディレクターを務めるヒロキさんと、妻であり、ウィメンズライン〈WMV〉デザイナーとして活動するケルシーさん。素材を重視した着心地の良い、普遍的なものづくりをしている。

photo : Shinnosuke Yoshimori text : Seika Yajima

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配信元: & Premium.jp

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