次回への期待「収穫じゃない、泥臭いプロセスが見てみたい」

——次回来るとしたら、どんなことをしてみたいですか?
裕美さん:実は「しじみ」がすごく気になっています!鉾田市の名産なのに、どうやって採るのかまったく知らなくて。素人が体験できるものなのかもわからないけど、その裏側を見てみたいです。
裕菜さん:私はいちごについてもっと深く知りたいです!土作りや苗植え、病害虫への対策、pH管理とか。身近なところから家庭菜園なんかをやるときに、持ち帰って使える知識があるとうれしくて。あとは収穫体験以外もやってみたい!土作りや草むしりみたいな、大変なところをもっと体験したいんです。農業の大変さって、収穫の場面ではないところにあるから。私ももっとみんなと作業したかったので、もし私や母にもできる作業があればぜひヘルプに行かせてください!
裕美さん:1年を通じて同じ農園に何度も通い、1つの作物の一生を学ぶ年間栽培プランのような通し企画があれば最高ですね。「今年はいちご、来年はナス」というように深く関わってみたいです。
——最後に参加をためらっている方へ、アドバイスをいただけますか?
裕美さん:私と娘は興味があればどこでも行っちゃうタイプなので、ハードルの話は正直あまりピンとこないのが正直なところなんです(笑)。
——なるほど(笑)さすが行動力のあるお二人視点のご意見ですね。では今後の農業体験にあたりこうだったらいいな、ということがあればぜひ教えてください。
裕美さん:こういう体験はむしろ届ける層を絞った方がいいかもしれません。「収穫して食べられます」という打ち出しだと、天気が悪ければやめようかな、となってしまう。農業をもっとディープに知りたい人、家庭菜園をやっている人、国際交流に興味がある人。そういったつながりを求める層にピンポイントで届けた方が、絶対に来てくれると思います。
裕菜さん:植物が好きな人が情報を交換する用のSNSがあるんですけど、そういったコミュニティとかにも、きっと刺さるんじゃないかなと思います。
——お二人とも、本日はありがとうございました。
編集後記

現場の温かい一体感に甘え、ちゃっかり集合写真に混ぜてもらった室井
今回のプログラムには、私も取材として同行させていただきました。しかし、気づけば村糸の井関さん、そして参加者の森田さん親子の圧倒的な熱量に、私自身がすっかり引き込まれた一日となりました。
特に印象深いのは、ハウスの中で井関さんが語ってくれた「地温へのこだわり」です。淡々とした語り口の端々に、日々の試行錯誤が滲んでいました。土を作り、温度を管理し、病気や天候と対峙する。それほどの手間をかけても、流通の現場ではおいしさより日持ちが優先されてしまう現実がある。いちご一粒に凝縮された判断と労力の重みを、改めて突きつけられた気がします。そんな厳しい状況下でも、井関さんの原動力は“消費者の喜ぶ顔”だというお話も伺い、深い感銘を受けました。
同時に、森田さん親子の姿にも大きな刺激を受けました。とにかく行動力が半端じゃない!好奇心のままに動き、出会いを素直に楽しみ、体験から自分の日常へのヒントを持ち帰る。農業体験をきっかけに人生を豊かにしていくお二人の姿は、このプロジェクトがなぜ大切なのかを、改めて教えてくれた気がします。
当日体験終了後もみなさんの話は尽きず、気づけば終了予定時間を過ぎていました。 別れ際、森田さん親子の見せた晴れやかな笑顔と「またどこかで、絶対に繋がれると思うので」という言葉。それは単なる観光客と農家という枠を超え確かな絆を感じさせるものでした。こうした関係性こそが、今後私たちが目指すべき関係人口の理想的なモデルケースとなっていくはずです。
今年度最後のプログラムとなりましたが、来年度も引き続き、鉾田市の関係人口を増やすため尽力してまいります。
文責:ネイティブ.メディア編集部 室井
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