ウッドデッキ制作の始め方

ウッドデッキを設置するなら、まずは次のようなポイントを決めることからスタートしましょう。
設置場所と素材
ウッドデッキを作るベストスポットは、リビングやダイニングの前。日当たりのよい場所、または半日陰になる場所がおすすめです。あまりに暗いと、ウッドデッキに苔が生えたり、濡れて滑りやすくなったりしますし、木材の傷みも早くなります。
つまり、天然木材を使用する場合は、塗装や手入れなど、多くの注意とメンテナンスが必要になるということでもあります。落ち葉を取り除き、清潔に保ち、苔が生えないようにするなどの日々のケアは必須であることに留意しましょう。ウッドデッキの素材としては天然木、WPC(木質プラスチック複合材)などが代表的ですが、メンテナンスや風合いなど考慮し、自分に合うものを選ぶとよいでしょう。
サイズ
サイズ選びの参考になる実践的な方法は、ロープを地面に張って、おおよそのサイズをイメージしてみること。四隅に杭を打ち込み、それぞれの杭から建築用の糸を張って、設置場所をイメージしやすくする方法もあります。
高さ
高さは非常に重要です。多くの場合、室内、ウッドデッキ、庭の間の段差を埋めるために階段が必要になるので、その際は歩きやすいものを選びましょう。床と同じ高さに作れば、室内から段差なしでつながります。
形状
人気が高い長方形や正方形は、空間を最大限に活用できます。使い勝手がよく、庭にすっきりとした直線的なラインを作り出します。曲線的な形状のものよりも施工が容易なのも利点です。角を丸くすれば、柔らかな印象を与え、ぶつかる危険性も減らすことができます。
デザインにこだわる人や、特別な場所に設置したい場合、アイキャッチャーとしたい場合は、円形や楕円形もよい選択肢になります。ただし、多少のデッドスペースが生じる可能性はあります。
カラー
広い面積を占めるウッドデッキのカラーは庭の彩りにもなります。ディープレッド、ブラウン、グレーなどが人気のカラー。デッキ用塗料などを用いて塗装することができます。
ライティング
デッキに照明をつければ、日が暮れた後も長くその空間を楽しむことができます。埋め込み式のデッキライトや、エッジ周辺に置いた温かみのあるランタンなどで明るく照らせば、空間を広く使うことができます。
設置時期
家族と相談して、設置に最適な時期を決めましょう。私の経験上、地域にもよりますが、3月上旬頃の気候が安定している早春から作業を始めるのが最適です。
プロの職人に依頼する場合でも、十分な施工時間を確保しましょう。予期せぬトラブルにより、工事が遅れたり中断したりする例はいくらでもあります。家族の中にDIYが得意な人がいれば、家族みんなでDIYプロジェクトとして取り組むこともできますね。ただし、その人が風邪をひいたり疲れてしまったりすると、まったく進まないことも覚悟しましょう。寒さや風雨などの悪天候、職場の急な仕事、日常生活におけるその他の予期せぬ中断など、落とし穴はたくさんあります。ホームセンターへの再三の買い出しも多くの時間を要し、大きな負担となります。釘、塗料、刷毛、洗剤、ちょっとした道具、コンクリートブロック、金属材料などの適した材料を探すのに何時間も費やしてしまうのです。たとえ計画がほぼ完璧だったとしても、この買い出しは避けられません。
こうした難点もあるため、ウッドデッキづくりは、プロの大工さんや外装工事会社に依頼するのが最善です。コストは高くなりますが、安心感は格段に高まります。工事が完了した後、何週間も残った材料やゴミの処分に悩まされることもありません。未完成箇所や失敗部分も(おそらく!)ないことでしょう。
あなたとご家族にとって最適な方法が見つかることを願っています。
Credit 話 / Elfriede Fuji-Zellner - ガーデナー -
エルフリーデ・フジ・ツェルナー/南ドイツ、バイエルン出身。幼い頃から豊かな自然や動物に囲まれて育つ。プロのガーデナーを志してドイツで“Technician in Horticulture(園芸技術者)”の学位を取得。ベルギー、スイス、アメリカ、日本など、各国で経験を積む。日本原産の植物や日本庭園の魅力に惹かれて20年以上前に日本に移り住み、現在は神奈川県にて暮らしている。ガーデニングや植物、自然を通じたコミュニケーションが大好きで、子供向けにガーデニングワークショップやスクールガーデンサークルなどで活動中。
Photo/ Friedrich Strauss Gartenbildagentur/Stockfood
まとめ / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
