路線価で計算すると評価は「約2億円」
相続税における土地の評価は、一般的に路線価方式で算出されます。この土地についても、前面道路の路線価を基準に計算したところ、評価額は約2億円という結果になりました。
しかし、この評価はあくまで「600坪の宅地」として一律に算出されたものです。土地の形状や利用状況を十分に反映しているとは言えません。
実際には、
・傾斜地が多い
・奥は雑木林のような状態になっている
・宅地として利用しにくい部分がある
といった事情があります。
つまり、「実際の利用価値」と「税法上の評価」にズレが生じている可能性があるということです。
評価を大きく下げた「地積規模の大きな宅地」
そこで検討したのが、「地積規模の大きな宅地」という評価方法です。これは、一定の条件を満たす広い土地について、評価額を減額できる制度です。簡単に言えば、「広すぎる土地はそのままでは使いにくい」という考え方に基づいています。
たとえば、
・一度に購入できる人が限られる
・分割や開発に手間やコストがかかる
・利用効率が低い
といった理由から、一般的な宅地よりも価値が低く見積もられるのです。
Fさんの土地についても、この制度の適用を検討しました。その結果、土地の評価額は約2億円から約1億円へと、大きく引き下げられる可能性が見えてきました。つまり、土地だけで約1億円の評価減が見込めるということです。
