
「株は大金が必要で、一日中見張っていないといけない」と思っていませんか? 実際には、1株数百円から買える身近な銘柄に絞り、忙しい出社前のわずかな時間だけで着実に利益を積み上げている人がいます。成功のヒミツは、チャートが「N」の形に見えるタイミングだけを狙い撃ちすること。そして、もし値下がりしても大きな損をしないよう「保険の注文」をかけておくこと――。本記事では、中野稔彦氏の著書『株をやるなら逆指値』(フォレスト出版)より、投資スクールに通う30代会社員の経験談から、誰でも真似できる「負けにくい投資」のルールを解説します。
半年で40万円が62万円に…半年で55%増の30代会社員
Aさんのこれまでの投資経歴
2024年12月くらいから、日本株の上昇が気になっていたAさん。ただ、それほど軍資金もないので自分には無理と思っていました。そんな時友人が株式スクールを受講して良かった話を聞き、自分も勉強してみようと思ったそうです。
「株式の知識がゼロだったので、最初はチンプンカンプンでした。ただ、12月くらいから、気になる銘柄のチャートを漠然と眺めたりしていました。チャートって面白そうと思って、チャートを基本に投資する考えに興味を持ちました」
授業を聞き始めて最初に選んだのは3銘柄。登録の仕方もわからず、スマホで銘柄名を検索して、時間のある時にチャートを見ていただけだったとのこと。それも会社での昼休み、朝起きた時などバラバラだったそうです。
株式の購入方法もよくわからなかったAさんですが、見ていた3銘柄の1つに、これはN(※)だという株価形成が出現しました。
※株価の上昇は「上昇 → 調整 → 再上昇」という3段階で動くことがよくあります。この形がアルファベットのNのような形に見えることから、「N字チャート」と呼ばれます。「怖いので、少額から始めると決めていたので、初めて買った銘柄は350円で、100株購入しました。つまり3万5000円の出費です。それでも、僕にとっては大きなお金でした」。ちなみに銘柄は住友化学(4005)でした。
もちろん、毎日逆指値も入力していったそう。「結局、1週間ほどしたら、400円で売却となりました。5000円の収益でしたが、びっくりすると同時に、これは35万円買って、40万円で売っていたら5万円の収益と思うと、震えました」
[図表1]Aさんの投資経歴 出典:『株をやるなら逆指値』(フォレスト出版)より抜粋
半年の成果
Aさんはこの半年先生の教えを忠実に守って取引をしています。最初の取引は3万5000円でスタートしましたが、少しずつ利益が増えていき、入金額もそのたびに少しずつ増やしていきました。1カ月後くらいにこれは行けると思って、40万円を軍資金にすると決めて、半年経ってみたら追加資金なしで、22万円増えていました。なんと55%の増益ということになります。
AさんはNISA口座ではないので、収益から約2割の源泉税がかかっています。つまり、口座に残っているのは22万円ですが、実際の儲けは26万4000円くらいということになります。
チェックする銘柄は基本的に「2000円以下」
また、チェックする銘柄は基本的に2000円以下と決めています。そのルールでも対象となる銘柄はたくさんあるのですが、結果的に、住友化学と日本製鉄(5401)は何度か取引することになっているそうです。2025年の段階では、Nの出やすい銘柄だったということが言えるかもしれません。
半年経った現在の取引回数は1週間に1回程度。購入した銘柄に対しては、逆指値を毎日入れていますが、1日で売却になる時もあるし、長いときは1週間くらいで売却になるそうです。半年での取引回数は40回を超えているそうです。
