ローン返済の優先順位のルール
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繰り上げ返済を検討する際は、以下の順番で考えましょう。
◎金利の高いものから返済
利息を減らす効果が大きいものから返済を検討しましょう。
・消費者金融・カードローン(15%程度)
もしこのローンがあれば最優先に返済しましょう。
・自動車ローン(1%~8%程度)
一般的にディーラーローンは銀行系のローンより高めに設定されていることが多いです。
・住宅ローン(0.6%~4%程度)
返済期間が他のローンより長く、変動、固定金利などのローンがあります。
・奨学金(0%~3%程度)
無利子(第一種)や低利子(第二種)が多く、金利は低めに抑えられています。
団体信用生命保険の有無を確認する
住宅ローンには通常、「団体信用生命保険(団信)」が付帯しています。契約者の死亡・高度障害、または三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)などで所定の状態になった際に残高が0円になるなどの保障があるものです。
一方、奨学金や自動車ローンにはこの仕組みがないことが多く、住宅ローンは「生命保険の死亡保障」としての側面も持っています。保障としての側面も考え、どのローンから返済するか考えることも大切です。
住宅ローン控除の期間内か確認する
もし住宅ローン控除を受けている期間中であれば、繰り上げ返済をすることで「年末のローン残高」が減り、受け取れる還付金が少なくなってしまう可能性があります。
控除率とローン金利を比較し、「控除率>金利」であれば、住宅ローン控除期間終了まで待つ方がお得になるケースが多いです。
Gさんの場合
Gさんの現在のローンは、住宅ローン、自動車ローン、奨学金です。住宅ローンの金利は1%台の固定金利で団体信用生命保険(団信)に加入しており、住宅ローン控除を受けています。自動車ローンの金利は2%台で、あと半年で完済します。奨学金はまだ5年ほどありますが、無利子のローンです。
奨学金の一括返済を検討されているとのことですが、奨学金は無利子のため、繰り上げ返済をしても利息の軽減効果はなく、急いで返すメリットは小さいです。
手元の資金は十分にありますか
繰り上げ返済は一度やってしまうと、事情が変わったからといって返済した現金を戻してもらうことはできません。 今回の100万円を使っても、生活費の6カ月~1年分程度の「緊急予備資金」が手元に残るかどうかをまず確認しましょう。
現在のGさんの貯金分にまわす資金を除いた生活費は39万4600円、生活費を月40万円とすると6カ月で240万円、1年分で480万円です。現在350万円の貯金があるため、100万円の退職金を加えると450万となり約1年分の生活費は確保できます。