「感情」より「経済的合理性」と「家計の柔軟性」で決断を
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今回の退職金100万円を奨学金への繰り上げ返済に充当した場合、「緊急予備資金」を確保した上で車を購入しようとすると、改めて自動車ローンを組む必要が生じる可能性があります。
奨学金は無利子ですが、自動車ローンには金利がかかります。その結果、奨学金よりも高い利息を払うことになり、経済的な合理性はありません。
また今年、転職というライフプランの変化を迎えるため、今後の生活や費用に変化が起きる可能性があります。勤務地が近くなり、交通費等の生活費が今よりも小さくなることも考えられますが、新しい職場に慣れるまで生活費に影響がないか、緊急予備資金を確保し「家計の柔軟性」を高めておくことは大切です。
奨学金を完済し、負債の種類を減らしておくことは、一つのローンの返済が終了するため精神的な安定には繋がります。しかし、これから転職というライフプランの変更時期であることと、車を購入予定であり自動車ローンを組む可能性があることから、自動車購入時期までは、流動性の高い預金として手元にもっておくことが家計のリスク管理としては有効だと思います。
保険の見直しについてのアドバイス
保険の見直しのタイミングは以下の4つです。
ライフプランの変更時
結婚・出産・住宅取得・離婚・独立
(考え方)
守るべき人・責任が増える→保障を増やす
逆に減る→保障を減らす
収入、家計が変わった時
転職、収入減、収入増、貯蓄増
(考え方)
「万一の時にいくら不足するか」で決める=不足分だけ保険でカバー
※貯蓄が増えれば保険は減らせます。
保険の更新・満期前
定期保険の更新(10年更新など)、保険料が上がるタイミング
(考え方)
そのまま更新はNG→今の必要保障額と合っているか必ず確認
社会保障の変化
公的医療保険、年金保険の保障変化時
(考え方)
「高額療養費制度」や「遺族年金」、「老齢年金」などが医療、死亡、老後の基本の保障となります。公的保障変更時には必ず民間の保険を見直すことが大切です。
2028年4月から遺族厚生年金が見直される予定です。公的保険ポータルなどを定期的にチェックし、民間の保険と重複した保障や、不足する保障がないか確認をしておきましょう。