回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年4月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回紹介するエピソードは、そのアンケートに寄せられたものです。回答者である76歳男性のプロフィールは以下の通り。
回答者本人:男性(76歳)
居住地:東京都
同居家族の構成:妻(72歳) ※別居の子どもあり(長男48歳、長女45歳)
回答者の職業:無職(年金暮らし)
配偶者の職業:無職(年金暮らし)
回答者個人の年収:約264万円
現在の世帯年収:約360万円(年金のみ)
住居形態:戸建て(分譲・建売住宅)
現在の金融資産状況:普通預金約200万円、定期預金約300万円、個人向け国債約100万円
「姉が面倒をみるから」と口を出さずにいたら……父の預金1200万円がわずか100万円に
東京都で妻と2人、年金暮らしをする76歳の男性。退職金は住宅ローンと子どもの教育費でほとんど使い切ってしまい、現在は貯蓄を取り崩さないよう、毎月の年金で生活をやりくりしています。
そんな男性が明かしてくれたのは7年前、父親の他界を機に起きた実の姉との遺産相続トラブルです。

長年一人暮らしだったという父親。亡くなる直前の約2年間は、男性の姉が遠方に住みながらも、認知症を抱える父親の預金通帳やキャッシュカードを預かり、生活費の引き出しなどを代行してくれていました。男性も妻も「姉が面倒をみるから」と、口は出さずにいたと言います。
そんな中、父親が死去します。父親の預金の総額は1200万円ほどで、遺産の相続人は姉と男性の2人のみ。1200万円の遺産はそれぞれが半分ずつ相続することになる……そう男性は信じていました。
ところがフタを開けてみると、総額1200万円あったはずの父親の預金はたったの100万円に。残りの1100万円は、姉が既に姉名義の口座に移していたのです。
自分には600万円もらう権利がある、そう主張した男性ですが、姉からは「父から生前に生活費や介護のお礼としてもらう約束だった」と言われてしまいます。さらに、姉は「約束が優先される。あんたに渡すものはない」と一歩も譲りませんでした。
男性は「姉がそこまでするとは思わなかった」と愕然。それでも、母親が亡くなってから、姉がずっと父親の世話をしてくれていたことを考えると、弁護士への相談や訴訟へはどうしても踏み切れませんでした。
結果的に男性は通帳に残っていた100万円の半分にあたる50万円を受け取り、遺産分割協議書にサイン。その後、姉とは完全に絶縁状態になりました。
