「FPに聞きたいお金のこと」。今回は40代のフリーランスの男性からの相談です。会社員ではないため、将来受け取れる年金が国民年金のみであることから、老後の生活について不安を感じているようです。現在、会社を辞めてフリーランスという働き方を選択する人や興味を持っている人も増えている印象がありますので、ぜひ参考にしてください。
40代男性Cさんの相談内容
現在フリーランスで働いています。会社員のように厚生年金や退職金がないので、老後のお金が足りるのかずっと不安に感じています。65歳まで働いた場合、国民年金のみで老後に月20万~30万円の生活費をまかなうには、毎月いくらくらいの収入が必要でしょうか?目安となる金額をできるだけ具体的に教えていただきたいです。
また、今からできる老後の資産形成にはどんなものがありますか?正直、運用に回せるお金は多くないのですが、少しでも足しになればと思います。
まずは公的年金額を概算
【画像出典元】「stock.adobe.com/琢也 栂」
フリーランスや個人事業主の場合、年金制度では第1号被保険者となり、基礎年金部分にあたる国民年金のみに加入することになります。原則65歳から老齢厚生年金と老齢基礎年金を受給できる会社員と比べ、老齢基礎年金のみとなるため、老後の生活に不安を抱えている人は多いです。
物価や賃金の状況によって年金額は調整されますが、2026年度の老齢基礎年金の満額は月額約7万円です。ただし、全員が満額を受給できるわけではありません。会社員の場合は必ず給与から年金保険料が徴収されますが、フリーランスの場合は自分で納めなければならず、過去に未納や免除等があるために月額6万円程度の受給額になっている人も少なくありません。一方、現在フリーランスであっても過去に1カ月でも会社員や公務員として厚生年金に加入していた場合は、その期間分が老齢厚生年金として上乗せされます。
Cさんの過去の年金加入歴は確認できませんが、平均的な受給金額などをベースに月額6.2万円として試算したいと思います。