◆辺境惑星のささやかで奇想天外な1日
●『UFO -A day in the life-』1999年/PS1/アスキー

アパートは人間ドラマのるつぼ。ガリ勉の息子に冷たくあしらわれる大酒飲みのとーちゃん、化粧で別人に変貌して外出するOL、布団にくるまれ黒服の男に運び込まれてきた老人……。住民にはそれぞれ秘密があり、時間帯によって起こる事件を見ているだけでも飽きません。しかも、ゲーム終盤にアパートはとんでもないことに!?
ラブデリックはこのあと坂本龍一さんと組んで『L.O.L. Lack of Love』(2000年/ドリームキャスト)を発売しますが、純粋なラブデリック名義は『moon』『UFO』『L.O.L.』の3作品で終わっています。
◆現実と非現実の狭間にあるエモーション
●『エンドネシア』2001年/PS2/エニックス
ラブデリックで『moon』『UFO』を開発したゲームデザイナーの工藤太郎さんが設立し、キャラクターデザイナーの倉島一幸さんも参加した制作会社バンプールの初作品。公園にいた少年がブランコをこいでいるときにふと迷い込んでしまった南国の島。ここで住民や同じ状況の人々と交流しながら、石像化した50体の神様を救っていきます。
自然豊かな島を探索する感覚はキャンプ気分。浜辺で鳥をワニに食べさせると出現する弱肉強食の神様「ジャック・ニック」、焼きいもを島内時間でちょうど1時間で焼き上げると現れる時間の神様「Dr.ジーカン」、夜にランプ型の木をすべて灯すと踊り出す夜ふかしの神様「ナイト★フィーバー」。美しい景色と抜け感ある神様は癒し&脱力系ですが、謎解きの難易度は非常に高く歯ごたえあり。現状リメイクやアーカイブはなく、復刻が待たれます。

