◆チュウで成長する昭和レトロの箱庭
●『チュウリップ』2002年/PS2/ビクターインタラクティブソフトウェア

夜中になると銃を乱射するおまわりさんに、マーライオン頭の銭湯の主人、仕事のない弾き語りミュージシャン……。登場人物は誰もがエキセントリック。そこに昭和レトロの叙情が混ざり、得も言われぬ空気感を造り上げています。ダバダバと合唱するBGMも中毒度高め。
この『チュウリップ』もぜひ復刻、そしてまさかの続編も期待したいところ。ゲームでなくても演劇やドラマとも相性良さそうな気がします。
◆大人とは何かを問いかけるオルタナティブRPG
●『ギフトピア』2003年/ゲームキューブ/任天堂

テイストはここまでのラブデリック系に比べるとややマイルドですが、大人とは何か? 大人になるには何が必要か? を問いかけるテーマ性は真摯なまなざし。大人になる儀式を行うためにお金を集めることになった少年。でも本当にそれでいいのか……。エンディングは考えさせられます。
ちなみにスキップの第2作『ちびロボ!』は「Nintendo Switch Online + 追加パック」に加入することで遊べますが、『ギフトピア』は現在のところ配信されていません。
以上、ラブデリックとラブデリック系の初期5作品を見てきました。作品性の高いゲーム世界にどっぷりと浸かってみたいという方はぜひ! <文/卯月鮎>
―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

