実は、血気盛んに追い越しや車間詰めを繰り返したところで、信号待ちや渋滞を挟めば、目的地に到着する時間は数分も変わらないというデータもあります。
今回は、過去に大きな反響を呼んだ実録エピソードから、自慢のアメ車を操り、前の車を「ノロノロ運転」と決めつけて威嚇したドライバーが迎えた、あまりに皮肉な結末を紹介します。まさか、その運転手の正体とは……。
記事の後半では、ついうっかりやってしまいがちな「一発アウトの威嚇行為」や、驚くほど重いペナルティについても詳しく紹介します。

◆アメ車が大好物な国語の教師
街を走れば容易に遭遇する迷惑なあおり運転行為。車に乗ることで、自分が大きくなったり強くなったと感じる「ドレス効果」が影響しているようです。今回取材したアメ車好きな男性もそのうちの一人です。どうやら、ハンドルを握ると人格が変わってしまうそうで……。
中学の国語教師を務める細川さん(仮名・49歳)。アメ車乗りは有名で、教師になりたての頃からいろんなアメ車に乗ってきたそうです。
「キャデラック、クライスラー、ダッジ、JEEPなど、あらゆる趣向のアメ車に乗ってきました。アメ車って好きなんです。大排気量だし、図体もデカくて威厳があってね……。普段走っていても、なんとなく優越感に浸れる感じが最高に好きです。
ガソリンが高騰している昨今ですが、それでもあの独特なエキゾーストノートを響き渡らせると普段のストレスも吹き飛ぶような気がするんです」
中学校や保護者の間でも細川さんのアメ車好きは有名で、生徒の間では”アメせん”というあだ名がつくほどでした。車好きな保護者からは時々声をかけられるそうですが、総じてあまり評判はよくないようでした。
◆ハンドルを握ると変わる人格
ただ、そんな細川さんにはネガティブな意見が時折学校に寄せられていました。そのほとんどが運転に対する苦情で、教職員の間でも問題になるほどでした。「僕ってどうしてもアメ車を運転すると性格が変わるんです。あの図太いエンジン音と5mを超える大きな車体を操っていると、自然と自分が大きくなったような気分になるんですよ」
特に、最近乗り換えた黄色の”シボレー・カマロ”は細川さんの運転を熱くさせるようで、学校近所の道路での無理な割り込みや、指示器なしでの右左折など、行儀の悪い運転に対する苦情が学校に寄せられているそうです。
「気をつけているつもりなんですが、カマロは、あの唸るような低めのエンジン音で僕によく挑発してくるんですよ。僕もその挑発につい応えてしまい、横柄な運転をしてしまっているのかもしれません。いけないことですね」

