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ガラスの中に春の風景を。アイリスと小枝で作る、大人の自由な「投げ入れ」花飾りレッスン

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5月の節句に欠かせない「もう一つのショウブ」

ショウブ
Bowonpat Sakaew/Shutterstock.com

端午の節句(5月5日)に無病息災を願って入る「菖蒲湯」。この時に使われるショウブは、アイリスやアヤメのような美しい花を咲かせる植物とは違います。

私たちがアレンジメントで楽しむのは花の美しいアヤメ科の(ダッチ/ジャーマン)アイリスやハナショウブ、アヤメなど。菖蒲湯に使われるのは、ショウブ科の「ショウブ」です。

ショウブ
Volodymyr Nikitenko/Shutterstock.com

ショウブの花はというと、とても地味で、ガマの穂のような小さな目立たない花(肉穂花序)を咲かせます。

葉は、揉むとスーッとした独特の強い芳香があります。日本ではこの強い香りに邪気を払う力があると信じられてきました。5月は季節の変わり目で病気にかかりやすい時期。そのため、香りの強いショウブを屋根に葺いたり、お酒に浸したり、お風呂に入れたりして、厄払いをしたということです。

武士の時代になると、「ショウブ」という響きが「尚武(武道を重んじること)」や「勝負」に通じるとして、男の子の成長を祝う縁起物として定着しました。

ショウブ
斑入りのショウブは観賞用としてガーデンでも人気。Galina Bolshakova 69/Shutterstock.com

花の美しさはアヤメ科、香りはショウブ科。同じ名前を持ちながら役割が違うなんて、植物の世界は面白いですね。

Credit 文&写真(クレジット記載以外) / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。

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