◆警察も手の打ちようがない
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「ヤードができたのは、10年ほど前。以来、土日も構わず作業をするので、騒音にうんざり。平日には鉄板を切り裂く耳障りな音や、爆音がしたことも。振動もすごいし、何かを燃やした煙で窓を開けられない日もある」
行政は対策に乗り出さないのか。女性が話す。
「役所や警察に何度通報しても、何も変わらない。ヤードの周囲の道路にトラックを止めっ放しにして、住民のクルマが通れないこともしばしば。盗難車を持ち込んだこともあって、逮捕者も出している。警察の話では、あのヤードには5〜6の業者が入り、コロコロ経営者が代わるので手の打ちようがないみたい」
地域の外国人事情に詳しいスリランカ人実業家によれば、「短期ビザで来日して、ヤード経営に乗り出し、中古車やバラしたパーツをコンテナに詰めて、ビザが切れる3か月後にコンテナを輸出すると帰国してしまう外国人もいる。盗難車だったとしても、コンテナに詰められたらわからない。経営者は外国人で、働いているのは日本人という自動車ヤードもある。入管の摘発と近隣トラブルへの対策でしょうね。利口なやり方です」
◆条例の規制が緩く事実上の野放し状態
四街道市には約1000人と、日本最多のアフガニスタン人が暮らし、大多数がヤードの解体業に従事する。そんなヤードの一つを訪れ、敷地外から写真を撮っていると作業員が詰め寄り、「撮影をやめろ。撮った写真を消せ!」と凄んできた。後ろ暗いところでもあるのだろうか。今回、取材した外国人ヤードは、どこも警戒心を剝き出しにしていた。なかには、犯罪に手を染める外国人がいるのかもしれない。
「ヤードの運営には行政への届け出が必要ですが、不備がなければ原則、受理されるので、届け出したヤードが合法とは限らない。つまり、合法か違法かを区別するすべがないのです。千葉県は全国に先駆けてヤード規制条例を施行したが、目的は犯罪の取り締まりというより、近隣への迷惑防止でしょう。確たる証拠がなければ警察も立ち入りできず、事実上、無法地帯となっています」(前出・加藤氏)
今後も、ヤードを舞台にした犯罪が続きそうだ。
【元衆議院議員 田沼隆志氏】
日本維新の会所属。千葉市議、衆院議員、千葉県議を歴任。「ヤードの田沼」と呼ばれるほどヤード問題解決に尽力
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業界紙・日刊自動車新聞社を経てフリー。ビッグモーターの不祥事ではスクープを連発。一日2記事を目標に精力的に活動する
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取材・文/週刊SPA!編集部
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