◆ベテラン看護師が一言

「奥さまは優しい声で、『あらあらどうしたの? もう、こんなに元気なら病院来なくてもいいじゃない』って。これには待合室にいたみんな苦笑してましたね。母親もさすがにまずいと感じたのか、女性にお詫びしたのですが……」
さらに奥さま看護師は、母親にこう言い放ったという。
「悪いことしたら、ちゃんと自分で謝らせなきゃ。こういうことはすぐに直さなきゃ、どんどん悪くなっちゃうから」
母親は顔を真っ赤にして病院から出て行ってしまったのだとか。
◆公共の場ということを教えることの大切さ
長田さんは今回の一件を振り返り、こう話してくれた。「人の振り見て我が振り直せというわけではないですが、公共の場での振る舞いを教えることって、すごく大切なんだなって。子どもだから仕方がないって、いつまでも通用するわけじゃないですし、それを最初から認めるのって甘やかすことと紙一重だなと思いました。それと、病院はみんな体調が悪くて来る場所だから、自分のことで精一杯。待つのだってつらいんだから、そういう場所で子どもを無責任に放置するのはよくないなって思いましたね」
公共の場で傍若無人な振る舞いをする大人もいるが、彼らは子どもの頃にちゃんと教えてもらわなかったのかもしれない。過剰な反応もよくないが、最低限のマナーは守るべきである。
文/谷本ススム
【谷本ススム】
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

