毎日サバ缶を約9缶!私たちがビタミンD不足から逃れられない訳
本来、ビタミンDは日光(紫外線)を浴びることで、皮膚で合成できる唯一のビタミンです。しかし、日焼け止めを塗った状態では、その生成効率は90%以上も低下してしまいます。美肌を保ちたい現代人にとって、日光浴だけで十分な量を確保するのは、もはや非現実的です。
では、食事ではどうでしょうか? ビタミンDは、イワシの丸干しやサバ缶、きのこ類に比較的多く含まれています。
しかし、ここにも大きな壁が立ちはだかります。「至適な血中濃度」を目指すなら、食事だけでは絶対に足りないのです。
私たちが目指すべきビタミンDのレベルは、単なる「欠乏症の予防」ではありません。がんや生活習慣病を予防し、免疫機能を最適化するための、理想的な血中濃度です。その具体的な目標値は「50 ng/mL以上」。
そして、この数値を維持するために必要な摂取量の目安となるのが、「1日4000IU(100㎍)」です。これを食事だけで摂ろうとすると、毎日サバ缶を約9缶食べ続けなければなりません。
もうおわかりですね。食事だけでこの目標を達成するのは、現実的に不可能なのです。
ビタミンDを多く含む食品
1位しらす半乾燥(50g)
30.5㎍(1220IU)
2位銀鮭(100g)
15㎍(600IU)
3位イワシ丸干し(100g)
50㎍(2000IU)
ほかにも目安を挙げると、干ししいたけ(10g)1.7㎍(68IU)、乾燥きくらげ(5g)4.3㎍(172IU)、サバ缶(100g)11㎍(440IU)、いくら(50g)22㎍(880IU)などが多いとされる食品です。
がんリスク低下の報告も! 全身を守る「ビタミンD」の驚くべき威力
なぜ、我々がこれほどまでにビタミンDの摂取量を重視するのか。それは、その効果が数多くの信頼できる研究によって証明されているからです。
特に、ビタミンDのがん予防に関する研究で、複数の報告があります。ビタミンDの血中濃度が高くなるとすべてのがん発生リスクが低くなるという報告や、ビタミンDをサプリメントで補給することで、すべてのがん死亡率を約13%減少させるといった報告などです。
このように、ビタミンDにはがんという最大の脅威から、私たちを守ってくれる可能性があるんですね。

