くよくよせず好奇心を持つことが私の一番の健康法
前述のNHK『若い季節』の撮影現場で、黒柳さんは大泣きしたことがあったそうです。
「みんなで雑談中に『私は100歳まで生きて、たくさん楽しいことをするの』と言ったら、共演していた小沢昭一さんから『いいけどさ、そのとき思い出話をできる相手が誰もいないってすごく寂しいことだよ』って言われて。私はワーワー泣いて『じゃあもう長く生きない!』なんて言ったんです。
でも結果的にみんないなくなって、小沢さんが言ったことはほんとだなってつくづく思います。だけどそれを乗り越えないわけにいかないし、あれこれ考えてもしょうがないこと。おいしいものを食べたり、本を読んだり面白いことはいっぱいありますから、それほど孤独感はないですね。
最近夢中になって読んだ本は『僕には鳥の言葉がわかる』と『国宝』。時間を忘れるくらい面白かった。くよくよせず好奇心を持つことが私の一番の健康法です」(黒柳さん)
まだある、黒柳徹子さんの大切にしている言葉たち
『トットあした』新潮社刊/1760円

「あなたの、そのままが、いいんです!」と言ってくれた劇作家の飯沢匡さんをはじめ、トモエ学園の小林校長、渥美清さん……。人生のさまざまな場面で黒柳さんが受け取り、励まされてきた言葉たちでたどる自伝的エッセー集。
取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部)、撮影=下村一喜(人物)、中西裕人(本)
※この記事は、雑誌「ハルメク編集部」2025年10月号を再編集しています。

