二次(面接・小論文)試験対策を後回しにすると「落ちる」
現場で最も多い失敗の一つが、二次(面接・小論文)試験の後回しです。模試で合格圏に入り、一次(学科)試験も通過しているにもかかわらず、面接で志望動機が曖昧、医療への考えが浅い、小論文で論点がずれる。その結果、最終合格に届かない受験生がいます。
本人も保護者も、「まさか落ちるとは思わなかった」と言います。しかし大学側から見れば、学力は条件の一つに過ぎません。医学部は、医師として育てるにふさわしい人物を選んでいます。面接・小論文は、一次(学科)試験後に慌てて整えるものではありません。志望校選びの段階から、大学が求める人物像と本人の経験・考え方を結びつけておく必要があります。
子どもの労力と費用の消耗は「親の戦略ミス」
医学部受験では、子ども本人がどれだけ努力していても、家庭の意思決定がずれていれば結果は安定しません。どの大学を受けるか、どの科目に時間を割くか、どの順番で受けるか、二次(面接・小論文)試験をいつから準備するか。これらは、受験生一人で背負うには重すぎる判断です。
親がすべきことは、精神論で子どもを追い込むことではありません。子どもの現在地を冷静に把握し、限られた時間と費用をどこに投じるかを決めることです。医学部受験は、単なる偏差値競争ではありません。教育投資として見れば、合否を分けるのは「どれだけ頑張ったか」ではなく、「頑張りを成果に変える設計があったか」です。合格圏にいたはずの子が不合格になる家庭ほど、この設計を本人任せにしています。
