開幕から3試合連続本塁打を放つなど、新天地で華々しいスタートを切った村上。その後は打率が1割台半ばまで急落した時期もあったが、すぐに2割台に戻し、現在は2割台前半を推移している。
◆“格安契約”を覆す歴史的な本塁打ペース
村上の最大の武器は、ご存じの通りそのパワーだ。ヤクルト時代の2022年に22歳の若さでセ・リーグ三冠王に輝き、24年には本塁打と打点の2冠を獲得。昨季はケガの影響もあり、56試合の出場にとどまったが、22本塁打をマークした。昨季は3年ぶりにOPSも1.000を超え、オフに満を持してポスティングによるメジャー挑戦を果たした。triple threat pic.twitter.com/tBGHwAIkWU
— Chicago White Sox (@whitesox) May 17, 2026
しかし、パワフルな打撃の半面、三振の多さや打撃のムラが懸念されてか、期待されたほどの大型契約には至らず。村上はここ数年、低迷が続くホワイトソックスと、2年総額3400万ドル(約53億円)という“格安”といえる額で契約を結んだ。
シーズン前はある程度、本塁打は出るだろうと予想されていたが、それでも20本台、多くて30本台という予測が大半だった。まさか60本に迫るペースで本塁打を量産するとは誰も考えていなかったのではないだろうか(日本時間18日時点で59本ペース)。
◆評価される“圧倒的な長打力と選球眼”
村上の今季成績を改めて振り返ると、ここまでチームの全46試合に出場。打率は.235と想定通りやや低めの数字だが、17本塁打はア・リーグでトップ。32打点はチームトップで、ホワイトソックス打線を牽引している。村上の評価を高めているのは、そのパワーだけではない。ヤクルト時代にもシーズン100前後を記録していた四球の数はここまで36個。シーズン126個ペースで量産している。
一方で、三振の数はメジャーで5番目の66個と多いが、それを補って余りあるパワーと選球眼のコンビネーションを見せているといっていいだろう。
好不調の波が大きいことも村上の懸念事項の一つだった。実際に4月上旬から中旬にかけて、8試合でわずか1安打という期間もあったが、その後は3試合連続無安打は一度もなく、長いスランプに陥ることなく、順調に本塁打を重ねている。

