今回は、医療・介護の現場で「この人は長く続かないかもしれない」と感じたという2人のエピソードを紹介する。
◆“白衣の天使”と歓迎された新人に広がった違和感

「介護福祉士だけではできる医療行為に限りがあるので、みんな期待していました」
人当たりもよく、第一印象はよかったそうだ。
「こんな感じのいい新人さんがいるんだという雰囲気でした。少し大げさですけど、“白衣の天使が来た”という感じでしたね」
しかし、その印象は長くは続かなかった。
◆「私がするんですか?」驚きの質問も…
施設では、看護師も介護士も関係なく、入浴介護や排泄介助、居室の清掃、シーツ交換などを分担で行っている。病院のように、看護補助だけに任せられる体制ではない。岸本さんが手順を説明し、モップを手渡すと、新人は目を丸くしながら「え? 私がするんですか? 床とトイレまで?」と言った。
その言葉に、岸本さんは一瞬返答に詰まった。
「最初は『まだ介護施設の仕事のイメージが湧いていないのかな?』と思ったんです。でも、その後も同じようなやり取りが何度もありました」

