
『正直不動産』で約4年間にわたり演じてきた、カスタマーファーストがモットーの月下咲良役への思いと、福原自身の仕事観を聞いた。
◆シリーズを重ね、映画版では新たな壁に
——ドラマシリーズから始まり、このたび映画版が公開となりました。改めて映画化の話を聞いたときの気持ちを教えてください。福原遥(以下、福原):本当に信じられなかったです。シーズン1からスペシャル、シーズン2と続いてきたこと自体もすごくびっくりしましたし、さらに映画化となって……。ここまで来られるってなかなかないことだと思うので、それだけ皆さんに愛してもらえた作品になったということがすごく嬉しかったです。キャストもスタッフの皆さんも本当に仲が良くて、団結力がすごいチームだったからこそ、ここまでくることができたのかなとも思いました。

福原:ドラマでは月下もかなり成長して、永瀬先輩(山下智久)に戦いを挑むくらい成績も上げて、一人前になったかなというところまできていたと思うんですけど、映画ではまた壁にぶつかるんです。
——成長して自信を持ち始めたからこそ、壁にぶつかった部分もあるのでしょうか。
福原:それもあったと思います。これまでは、お客様のことだけをひたすら考える月下の猪突猛進な性格が武器になって、どんどん成績を上げてきました。でも今回は、「それだけじゃダメなんだ」と壁にぶつかる場面があるんです。お客様のことを思ってしたことが、逆に良くなかったり……。そういう発見もできたのが今作でした。月下がまた一皮剥けたというか、自分の欠点を含めて、自分自身と向き合えたのかなと思います。
◆この4年間、私もちょっとずつ成長してきた
——月下という役は、福原さん自身と近い部分があると感じますか?福原:今まで演じてきた役の中でも特に好きな役で、演じながらいろんなアイデアが出てきて、すごく楽しいんです。なので自分自身と近い部分もあるんだろうなと思いながら演じています。

福原:一歩一歩前に進んでいる感覚が、月下と自分でリンクするかなと思いました。急激に何かが変わるわけじゃないけど、私もこの4年間で、ちょっとずつ成長してこられたのかなと思います。
——では福原さんの思う月下の魅力は?
福原:誰よりも人のことを考えて動けるところですね。自分のことよりも相手優先で動いている姿が本当にたくましくて、そこが月下ならではの魅力だなと思います。今回の映画では、その月下の真骨頂ともいえる場面として、幼なじみで夢を追いかけているミュージシャンのヒロト(岩﨑大昇)に向けてアカペラで歌うシーンがあるんです。その曲の歌詞は山下さんが作詞されたのですが、本当に素敵で……。セリフを言っているような感覚で歌えました。
——後で音を入れたのではなく、撮影現場でのアカペラを同時録音したとか。
福原:もう心臓バクバクでした(笑)。「後からレコーディングし直すこともなく、これがそのまま映画館で流れる」って言われて、「どうしよう」って思いながら。夜の公園で、周りに声が響く中で結構大きな声で歌って、それも恥ずかしくて(苦笑)。出来上がりを見るまで、どう映ってるんだろうってずっとドキドキしていました。

