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宿根草がすぐ枯れる…原因は「風通し」かも? プロが教える株間の黄金ルール

宿根草がすぐ枯れる…原因は「風通し」かも? プロが教える株間の黄金ルール

風通しを確保する黄金ルールとは

初夏の花壇
風通しが確保され、植物が健全に育っている初夏の花壇。

「風通し」を確保するのに基本的なことの1つが、植栽時に適切な「株間(かぶま)」をあけることです。植物を複数植えるときには、必ず苗と苗の間に「株間」をあけます。適切に株間をあけないと風通しが悪くなり、途端に病気にかかりやすくなります。

では「適切な株間」とは、どのくらいでしょうか。それは植物ごとに異なります。感覚的にいうと、「隣り合う植物同士の葉先が触れる程度」。ただし、これは最終的な生育サイズ上でのことです。ポット苗を植える際には、最終的な生育サイズを考慮して苗同士を離す必要があります。どのくらい離すべきか、適切な株間について具体的に解説していきましょう。

植栽直後の様子
上の写真の植栽直後の様子。株間をしっかりとって植栽されている。

黄金ルール「株幅ハーフ&ハーフ」の具体例(ジギタリス×ペンステモン)

植物はそれぞれ、高さや幅が異なります。株間を考える時に必要な情報は「株幅」です。図鑑はもちろん、苗のラベルに書いてあったり、園芸店のサイトなどを調べると出てきますので、最終的にその植物がどのくらいの株幅になるのか、まずはチェックしましょう。そして、隣り合う植物のそれぞれの株幅の1/2を足した距離が適切な株間になります。「株幅ハーフ&ハーフ」ルールと覚えておくといいでしょう。

株間のルール

例えば、ジギタリス・パープレアとペンステモン‘ポカホンタス’を隣接して植える場合を見てみましょう。ジギタリス・パープレアの最終株幅は40cm、ペンステモン‘ポカホンタス’ の最終株幅は90cmです。それぞれを1/2にすると20cmと45cmで、これを足すと65cm。これが2つの間の適切な株間ということになります。

花壇の植栽
宿根草とバラが共演する「浜名湖ガーデンパーク」ユニバーサルガーデンの植栽。

植えるときは、どちらもだいたい直径10cm前後のポット苗なので、株間を65cmあけると、かなり距離があいて寂しい印象になりますが、植栽から約2年後には隙間を感じないほど生育し、ちょうど葉先が触れる程度の距離感になります。宿根草が本来の大きさになり、庭の見応えが出るまでには、植栽から2年かかると考えておきましょう。

バラと宿根草の場合の応用

このルールは、宿根草同士でなくとも当てはまります。例えば、バラなどの樹木(低木)のそばに宿根草を植える際も同じです。上記の写真では、バラ‘リサリサ’は株幅120cm前後で、その隣に株幅60cmのネペタ‘ピンクキャンディ’を植える際には、60+30で90cmの株間をあけています。

【阿部先生のワンポイントアドバイス】

植物の生育後の大きさは環境や育て方によって異なり、ラベルの情報とは必ずしも合致しないことは、よくあることです。例えば、一般的に株幅30〜50cmといわれているオダマキも、私の庭では70cmの大株に育っています。そんなときは慌てずに、株分けをしてサイズダウンさせたり、移植したりしてレイアウトの変更をしましょう。

クレマチス×バラの理想距離は? つる植物の株間ルール

つるバラとクレマチス
入り混じるように咲くつるバラとクレマチスだが、株元は50cm以上あけて植栽。

クレマチスやつるバラのように、フェンスなどの構造物に、つるを留めつけながら仕立てる植物の場合も、上記の「隣り合う植物の株幅の1/2を足す」ルールが当てはまりますが、クレマチスの場合、株幅の情報が書いてあることはほとんどありません。

クレマチスの株元
クレマチスの株元。地際から何本も太いつるが発生し、直径は30cmほど。

クレマチスも株元を見ると、地際から何本もつるが伸びて、おおよそ株幅は30〜40cmあります。ですから、クレマチス同士の場合は、だいたい30〜40cmの株間をとって植えるといいでしょう。クレマチスとバラを隣接して植える場合は、株間は少なくとも50cmはあったほうが、剪定や誘引、施肥などの手入れがしやすいです。

【阿部先生のワンポイントアドバイス】

クレマチスは「直根性(ちょっこんせい)」といい、ゴボウのようにまっすぐ深く伸びる根を持ち、根をいじられるのを嫌います。特に春先に出回る新苗は、直根から伸びるヒゲ根が切れやすいので、周囲に一年草を植えないようにしましょう。一年草はシーズンごとに植え替えが必要になり、抜き取る際にクレマチスの根を傷めるリスクがあります。

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