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生き方に悩んだ女子高生が、インドで“靴を見張ってお金を稼ぐ少年”に学んだ商売の本質

生き方に悩んだ女子高生が、インドで“靴を見張ってお金を稼ぐ少年”に学んだ商売の本質

◆辛い料理が続いても残さず食べる大切さ。食卓で学んだ人と繋がる本質

髙橋史好
その一方で、日本とインドとの食文化の違いに戸惑ったこともあったそうだ。というのも、インドの家庭で作る料理は、日本でいう“出汁”のような感覚で、ほとんどの料理にスパイスを使うからだ。

朝・昼・晩の三食すべてにスパイスの効いた辛い料理が続くと、朝早い時や体調を崩している時でも、「激辛カレーを食べるようで、食事の前に手が震えることもあった」と髙橋さんは語る。

「当時はまだ言葉も十分に話せなかったので、出されたものをきちんと食べることが、自分にできる数少ないコミュニケーションの手段でした。『食事を通じて感謝と敬意を示したい』という気持ちが強かったからこそ、どんなに大変でも、全部残さず食べようと必死でしたね。

振り返ると、あの食体験は本当にタフではありましたが、人と繋がるための本質的なコミュニケーションを学んだ時間でもあったと感じています」

こうしたインドでの貴重な経験が、のちに大学へ入ってインド向けのYouTubeチャンネルを運用するきっかけになった。

友人とサークルを作り、インドの人たちに向けて「日本の若い人がインドのコンテンツにたくさんリアクションする」という動画コンテンツを挙げたところ、インドで人気になり、登録者20万人を超えるチャンネルに成長。

最終的にはYouTubeチャンネルを売却するなど、今の起業につながる成功体験となったわけだ。

「カイシャダルマ」
「カイシャダルマ」
「カイシャダルマ」
「カイシャダルマ」
現在は、会社のロゴやブランドカラーに合わせ、フルオーダーメイドで制作する「カイシャダルマ」の事業を行っている。

インドで夢見た起業家としての道のりを、着実に歩んでいる髙橋さん。

今後の目標として掲げるのは、「足りないものを探して目標から逆算する」よりも、「今あるものを最大限に活用して価値を生み出す」というものだ。その発想の根底にあるのが、インドの「ジュガード(Jugaad)」という考え方で、大まかに言えば「限られたリソースの中で、機転を利かせて解決策を見出す」ことである。

関わってくれた人が「一緒にやってよかった」と思える結果を出す。そうした積み重ねが、気づけば大きな成果につながっていく。

インドから影響を受けた女性起業家の挑戦は続いていく。

<取材・文・写真/古田島大介>

【古田島大介】
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
配信元: 日刊SPA!

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