信じていた息子への失望と絶望。「経済的な困窮は心まで貧しくさせる」
800万円という老後資金を失ったことで、女性の生活と心には深刻な影響が及びます。

「将来のために考えていた旅行や趣味の楽しみを諦めるのはもちろんですが、日々の食費や光熱費さえも切り詰めなければならないほど困窮しました」と、生活すら危うい状況に。
女性は「何より、親として子どもの夢を応援したいという純粋な気持ちが、結果的に自分たちの老後の生活基盤を破壊する原因になってしまったことに、深い後悔と悲しみを覚えています」と胸の内を吐露。
「経済的な困窮は心まで貧しくさせるということを、身をもって痛感しました」と続けました。
純粋な親心でお金を出したのに、事態は悪化し、息子に貸したお金は返ってこない——そんな現実に「信じていた息子に対する失望と、自分たちの将来への途方もない不安で、夜も眠れなくなりました」と女性。息子との関係性と将来への不安の間で激しく揺れ動きました。
友人たちが、自分には叶わなかった旅行を楽しんでいる話を聞くたびに、女性は「自分の将来に絶望し、世の中のすべてが嫌になり、ひどい鬱状態に陥ってしまいました」と絶望を抱えていたと言います。
「自分自身の無力さを呪う毎日でした」と、精神的にもどん底の状態に陥っていました。
FPへの相談と苦渋の決断。親がようやく気づいた「真理」とは
先の見えない絶望の毎日。「親戚の中には法的な手段を勧める者もいました」と女性。それでも、実の息子を訴えることだけはどうしてもできませんでした。

代わりに、女性たちが決断したのは、専門家への相談。地域のファイナンシャルプランナー(FP)による無料相談を利用することで「今後の老後生活を維持するための家計の見直しや、公的支援の受け方など、現実的な生活防衛策を徹底的に指導してもらいました」と、プロから具体的なアドバイスを受けました。
さらに、「夫と何度も話し合い、息子に対しては援助は今後一切できないと伝え、お互いに自立することを誓いました」と、親として苦渋の決断を下しました。
女性は、今も「息子との関係性は修復できていません」と明かします。それでも、専門家のアドバイスに従い、家計の見直しを行ったことで「最低限の生活レベルを維持することはできています」と、なんとか生活を保てていると言います。
