情報もモノもあふれる時代。だからこそ、人生後半を豊かにするのは“心を鈍らせないこと”なのかもしれません。石見銀山で「群言堂」を育ててきた松場登美さんに、縁や運に気付く感性、“余韻”を大切にする生き方を伺いました。
松場登美(まつば・とみ)さんのプロフィール
1949年、三重県生まれ。81年に夫の実家がある島根県大田市大森町(石見銀山)に帰郷。98年、株式会社「石見銀山生活文化研究所」を設立し、アパレル事業とともに、古民家再生に取り組む。98年に築200年以上の武家屋敷を買い取り、改修に着手。2008年から「暮らす宿 他郷阿部家」として宿泊を受け入れている。
情報もモノも多過ぎる時代に、心を鈍らせない
「今の時代は、何でも過剰なんじゃないかしら」
情報も、モノも、便利さもあふれている今の時代。だからこそ大事なのは、“何を持つか”より、“何に心を留めるか”なのではないか――。世の中のスピードがどんどん速くなるなかで、登美さんは「感じること」を何より大切にしてきました。
「考え過ぎるより、まず感じること。頭で整理する前に、“あ、なんか好きだな”とか、“心が動いたな”っていう感覚を大事にしたいんです」

