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訪日8回目のインドネシア人が、高級和食より“スーパーの弁当”に感動した意外なワケ

訪日8回目のインドネシア人が、高級和食より“スーパーの弁当”に感動した意外なワケ

インバウンド需要に沸いている日本。観光地はもちろん、大きな都市ではどこに行っても外国人の姿が目に入ってくるが、日本に住み、インフレ&物価高の影響を大きく受けている日本人からすると「日本の何がそんなに良いのか?」と疑問に思ってしまうだろう。

そこで、すこし日本にゆかりのある外国人に「日本の印象」を聞くことで、我々が忘れかけていた日本の素晴らしさに改めて気づくことができるかもしれない。

デド
神社を訪れるのも好きだという、大の日本ファンのデドさん
訪日外国人のインバウンド消費といえば、寿司や天ぷらなどの高級日本食、あるいは賑やかな居酒屋での一杯、というイメージが定着している。円安も追い風となり、外国人旅行者が少々値の張る飲食店に足を運び、日本食に舌鼓を打つ光景は今や珍しくない。インドネシア・バリ島在住のバリ舞踊家、通称デドさん(本名:イ・マデ・マハルディカ)も、そんな大の日本食ファンの一人だ。

◆日本食通が、8回目の来日で初めて感動したもの

デドさんは「バロンダンス(バリ版の獅子舞ともいうべき伝統芸能)」の踊り手として、長年にわたり国内外で活躍している。妻が日本人であることや、日本での舞踊公演への出演をきっかけに来日を重ね、1998年の初来日から数えると訪日回数は実に8回にのぼる。

妻の作る家庭料理や招聘先の接待でさまざまな日本食を口にし、その美味しさに魅了されてきた彼は、多くの外国人が敬遠しがちな刺身も難なく口にする。そんな日本食通のデドさんが、2025年に日本のガムラン(バリ島伝統の音楽)グループとの共演のために来日した際にどハマりした日本食がある。

その話を聞いた時、「えっ? そんなものが?」と筆者は少々拍子抜けしてしまった。では、デドさんが初めて虜になった日本食とは、一体何だったのか。

◆感動は意外にも近所のスーパーにあった

唐揚げ弁当
デドさんが足繁く通ったスーパーの唐揚げ弁当。650円也
彼が何よりもどハマりしたもの、それは「スーパーの弁当」だった。 公演の練習の合間にホテルに隣接するスーパーに立ち寄ったところ、安価で販売されている弁当の存在に気づき、購入してみたのだという。もちろん、それまでにも高級弁当や駅弁を食べた経験はあったが、中身の見える透明パックに入った安価な弁当は新鮮だったようだ。

「お弁当、おにぎり、唐揚げなどのお惣菜が1000円以下なのに、どれもおいしい。もう感動して、毎日ホテルの隣のスーパーに足繁く通ったよ」

数ある弁当の中で、デドさんが選ぶ「Best of Bento」トップ3は以下の通りだ。

1位:鶏の唐揚げ弁当
2位:鶏の照り焼き弁当
3位:鯖の塩焼き弁当

「インドネシア人も日常的に鶏肉を揚げて食べるけれど、クオリティが全然違う。あの薄づきの衣と、ジューシーで下味の旨さが詰まった肉。そしてなんと言っても肉の柔らかさ!!口の中でほどけていくようなあの食感に感動するよ。あの繊細さは日本料理ならではだね」と、1位に選んだ唐揚げを絶賛する。

「鶏の唐揚げって日本食の繊細さが反映されている料理だっけ?」と思わなくもないが、確かにインドネシアの鶏の唐揚げは野性味のある肉そのものの旨さは感じるが、柔らかさはなく、たまに「噛みちぎる」という表現がふさわしいと感じる時もある。 それを思うと、日本の唐揚げの「柔らかさ」はかなり感動ポイントが高いと推測する。子供の頃からあのハードな歯応えを当たり前として生きてきたなら、尚更かもしれない。そんな感動的な鶏の唐揚げ弁当が650円という現地の日本食レストランでは手に入らない価格で売られていることに衝撃を受けたようだ。

スーパーの弁当・惣菜コーナー
毎日通ったスーパーの弁当・惣菜コーナー。迷うことも楽しみだったそうだ
2位と3位は、鶏肉と共に鯖に似た魚を食べ慣れているため、「味の予想がつく」という安心感から手にしたが、ダントツで美味しいと感じ、最もリピートしたのはやはり「鶏の唐揚げ弁当」だったそうだ。 スーパーを訪れる度にバラエティに富んだ数々の弁当を前に心が躍り、「どれを選ぼうかなぁ〜」と呟きながら、その様子を録画してバリの家族に送っていたというから、選ぶ時間そのものも存分に楽しんでいたことがうかがえる。


配信元: 日刊SPA!

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