多くの日本人が「このままでは貯蓄が足りない」「未来がヤバい」という現実に直面している。
しかし、毎月節約を誓うも三日坊主、気づけば残高ゼロ……そんな悩みは、決して意志の弱さのせいではない。
ハーバード、オックスフォード、スタンフォード、コーネル、シカゴ……世界のトップ大学が証明した【科学的にお金が貯まる習慣】を知れば、誰でも「貯まる体質」になれる。
70万人超の人生を変えた明治大学教授・堀田秀吾氏が、心理学、行動経済学、脳科学の最新知見で、「貯まらない脳」を徹底診断。
インフレ地獄を乗り切り、未来の不安をなくす自動貯蓄術の全貌を説く。
![『ハーバード、オックスフォード、スタンフォードetc.世界の名門大学が導いた 科学的に正しい[お金が貯まる]習慣』書影](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2026/5/1780185662578_odrvupfcyhb.jpg?maxwidth=800)
◆貯金は「計画」「スタート」「習慣」の3つの段階で考えよう!

実は、貯金には3つの大切な段階があって、それぞれの段階で違った工夫が必要だということが、リンショーピング大学のバラフレムらの研究でわかりました。
- 1.〈計画の段階〉まずは「何のために貯めるのか」をはっきりさせる。
たとえば、「旅行に行きたい」「急な出費に備えたい」「将来のために家を買いたい」など、目標を決めることです。
目標があると、貯金をする気が出ますし、あとで振り返ったときに「自分はこんなことを目指しているんだ」と実感できます。 - 2.〈貯金スタートの段階〉目標が決まったら、いよいよ最初のお金を貯金用に入れます。
ここがすごく大事で、思ったときに始めるかどうかで、長い目で見たときの貯金の結果が変わってきます。
研究では、金融の知識がある人はこのスタートに踏み切りやすいことがわかっています。しかし、知識だけではなく「達成できそう」という実感も大事です。 - 3.〈貯金を続ける習慣の段階〉最初にお金を入れたら、それを習慣化する。
毎月少しずつでも貯める習慣をつけると、お金が自然に貯まっていきます。
ここで重要なのは、「自分をコントロールする力」つまり自制心。誘惑に負けずに計画通りに貯金を続ける力が必要です。
この研究では、自制心スコアが2段階高いほど37.4%多い傾向が見られました。
ぜひ、この「計画→スタート→習慣」の3段階、そして、それぞれの段階での工夫を意識して取り組んでくださいね!
ひとことアドバイス
「計画→スタート→習慣」の3段階を意識して、無理なく楽しく貯金をしていこう!
出典:Barrafrem,K.,Tinghög,G.,&Västfjäll,D(.2024).Behavioralandcontextualdeterminantsofdifferentstagesofsavingbehavior.FrontiersinBehavioralEconomics,3,1381080.https://doi.org/10.3389/frbhe.2024.1381080
◆“叶えたつもり”の魔法――脳は「鮮明なイメージ」と「現実」の区別がつかない

たとえば「給料日に自動振替で1万円を積み立てている自分」や「旅行先で安心して豪華な食事を楽しんでいる自分」を想像すると、脳の報酬系が反応して「あたかも達成した気分」を味わえます。
この小さな錯覚が、実際の行動を後押しします。
オハイオ州立大学のリビーらは、米国大統領選の前夜に有権者に「投票に行く自分」を想像してもらいました。
その結果、三人称視点(自分を外から見る形)でイメージした人の90%が実際に投票したのに対し、一人称視点でイメージした人は72%にとどまりました。
ちょっとイメージの仕方を変えただけで、投票率に18ポイントもの差が生まれたのです。

