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貯蓄は習慣が10割。物価高でも「お金に困らない」脳の“クセ”を変える科学的メソッド

貯蓄は習慣が10割。物価高でも「お金に困らない」脳の“クセ”を変える科学的メソッド

◆漠然とした貯金はNG! 「コンビニコーヒーを戻す自分」を想像して行動を変える

 さらに、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のテイラーらの研究では、試験勉強を「合格した結果」ではなく「勉強する過程」としてイメージさせた学生のほうが、平均して8点も成績が高く、勉強時間も約4時間多かったことがわかりました。

 つまり、目標を達成するまでの具体的なプロセスを思い描くことが、実際の行動量や成果に直結するのです。

 貯金行動でも同じです。

 単に「100万円貯まった自分」を想像するよりも、「コンビニで余計なコーヒーを戻す自分」「毎月5000円を積み立てる自分」をリアルに思い描くほうが行動に結びつきます。

 そして楽しいイメージを伴えば、なおさら効果的。

 ミシガン大学のフレドリクソンの研究によれば、ポジティブな感情は私たちの思考や行動の選択肢を広げる働きを持っており、「よしやってみよう」という自然なモチベーションを引き出してくれるとのことです。

 具体的な場面を思い描くことで、脳はその行動を現実の延長線上にあるものとして捉え、実際の習慣に結びつきやすくなります。

ひとことアドバイス


想像の中の小さな成功体験が、現実の一歩を踏み出す力になります。

出典:FredricksonB.L.(2001).Theroleofpositiveemotionsinpositivepsychology.Thebroaden-andbuildtheoryofpositiveemotions.TheAmericanpsychologist,56(3),218–226.
Libby,L.K.,Shaeffer,E.M.,Eibach,R.P.,&Slemmer,J.A.(2007).Pictureyourselfatthepolls:visualperspectiveinmentalimageryaffectsself-perceptionandbehavior.Psychologicalscience,18(3),199–203.
Taylor,S.E.,Pham,L.B.,Rivkin,I.D.,&Armor,D.A.(1998).Harnessingtheimagination:Mentalsimulation,self-regulation,andcoping.AmericanPsychologist,53(4),429–439.


◆貯蓄が続くヒミツは「今まで」と「これから」の見せ方にあり!

ゴールを見通すイラスト
シカゴ大学のクーらの研究によると、貯蓄のやる気を引き出すためには「これまでどれだけ貯めたか」と「目標まであとどれだけか」という2つの情報の見せ方をうまく使い分けることがポイントだと言います。

クーらは、目標達成に向けた「コミットメント(強い決意)」がどれだけ自分にあるかで、効果的な情報の見せ方が変わることを発見しました。

 コミットメントがまだあいまいな人には「ここまで貯まったよ!」と今までの成果(to-date情報)を示すと、「自分はこんなに頑張ってるんだ」と実感し、貯蓄を続けやすくなるそうです。

 一方、目標にしっかりコミットしている人には「あとこれだけ足りない!」という残りの距離(to-go情報)を見せることで、「最後まで頑張ろう!」という気持ちが強まるそうです。

 たとえば、実際に行われたチャリティ募金の実験では、初めて寄付をする人には「〇〇円集まりました」というメッセージが効果的。

 一方、リピーターには「あと〇〇円必要です」と伝えるほうが、より多くの寄付を集めることに成功しました。

 また、大学生の調査では、あまり重要視していない授業の勉強意欲は「どれだけ終えたか」を見せることで上がりましたが、重要な授業では「まだこれだけ残っている」と伝えることでやる気が刺激されました。

 つまり、自分がどの段階にいるか、どんな気持ちかによって、励まし方を変えるのが大切なのです。

 この研究で示されたのは、「進捗の見せ方ひとつで、やる気や行動が変わる」ということ。

配信元: 日刊SPA!

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