「在庫循環」等が、近年の景気変動要因ではなくなった理由
昔は製造業が経済の中心でしたし、在庫管理技術も稚拙でしたから、「在庫が増えすぎると企業が生産を減らし、それで景気が悪化する」といったことも多かったのでしょうが、最近は経済の中心がサービス業ですし、在庫管理技術も進歩しているので、在庫が景気を動かすケースは減っています。もっとも、在庫の動きと景気の動きには一定の関係がありますから、在庫の動きを見ていると景気の先行きが予想しやすい、といったことは今でもあります。
設備投資循環についても、各社が一斉に更新投資を行っていた時代ではなくなり、買い替えが頻繁なコンピューター関連の設備投資が増えてきたことなどから、最近では景気を動かすほどの力は持っていないようです。
今回は、以上です。なお、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密ではない場合があります。ご了承いただければ幸いです。
筆者への取材、講演、原稿等のご相談は「ゴールドオンライン事務局」までお願いします。「THE GOLD ONLINE」トップページの下にある「お問い合わせ」からご連絡ください。
塚崎 公義
経済評論家
