【練習5】臨機応変に対応するための考え方の変換

「この日にこれをやろう」と決めるのは、合理的でよい場合もありますが、その日は疲れて休みたくなるかもしれないですし、まとめてやる労力が必要になることもあります。
例えば、掃除などは毎日少しずつやっておけば、大掃除は簡単に済みます。特に日常的にやることは、いつやろうと決め込まず、日々暮らしている中で臨機応変に対処するのがラクに生きるコツでもあります(名取さん)
【練習6】毎晩寝る前に「ブラブラ運動」を

知らず知らずのうちにたまっている疲れやイライラは、体の余計な力みを抜くことで解消できます。軽く足踏みできるくらいの足幅で立ち、肩の力を抜いて、腕を下ろします。その状態で、指先についた水を払うように両手首をブラブラと数秒間振りましょう。
振動が足先まで感じられたら力みがとれてリラックスできたサインです。毎晩寝る前に行うと、ぐっすりと眠れるようになり、目覚めもよくなります(藤平さん)
【練習7】不安や弱気を吹き飛ばす呼吸法

過去の失敗体験を引きずってしまったり、嫌なことを言われて落ち込んだりして、気持ちが切り替えられないときは、「フッ」と短い息を鋭く吐いてみましょう。息を吐き切ることで氣の滞りが解消されるため、自然と気持ちを切り替えられるようになります。
さらに、息を吐いた後に「これでもう大丈夫!」と声に出して言うのもおすすめです。氣の滞りがほぐれて気分が晴れていくのを実感しやすくなります(藤平さん)
【練習8】「~っぱなし」がいいことも

「布施」とは見返りを求めない行為のこと。お経には、布施をする人もされる人も、布施をされること(物)も、“布施”という意識がないのがいいと書かれています。つまり布施をする人は「してあげる」とは思わない、布施をされた人は「してもらった」と思わない。何を布施したか、されたかもわからなくていいのです。
人のお世話や親切というのは布施の一つで、それができるのは素晴らしいこと。見返りを求めず、お世話や親切は「しっぱなし」「やりっぱなし」にしましょう(名取さん)
【練習9】他人の評価は〇〇のようなもの

私たちはみな、自分の意思とは関係なくこの世に生を受けた、天地自然の贈り物です。それゆえ仏教では、嘘がなく素晴らしい存在として、一人一人の自己を肯定しています。
自分の存在が肯定されているという土台があれば、それ以外でなされる評価はおまけのようなもの。自己肯定できていれば、「手柄は他の人にあげる」ぐらいの大きな心でいられるはずです(名取さん)
【練習10】急いでいるときほど“今”を大切に

例えば外出先で家の鍵をかけたか不安になることはありませんか?先を急いでいると心は次の予定に向き、体だけで何となく鍵をかけてしまいます。すると鍵をかけた記憶が残らず、後で不安に感じるのです。
「心と体は一つ」と忘れずに、何事も今していることに意識を向けて行いましょう。余計なミスや心配事がなくなります。(藤平さん)
【練習11】何もしなかった日も有意義な日に!

「今日は何もしなかった、無駄な過ごし方をしたなぁ」と思うときはありますか。何もしない1日があってもいいのです。ただ、何も感じないような1日を過ごしてはいけません。
感性さえあれば、どんなに生産性のない1日でも楽しいと感じられることはあるもの。それを意識すればその日は無駄ではなく、有意義な1日になります。何か一つでも自分が感じたことをメモしたり、寝る前に思い出すようにしてください(名取さん)
【練習12】みんな=3人と思えば気にならない

「みんな言っています」というフレーズ、聞くことありますよね。人からの評価が気になる私は、一時その言葉に振り回されていましたが、あるとき、その「みんな」が多くて3人であることがわかって全く気にしなくなりました。
みんなが言おうが一人が言おうが、聞くべきことは聞く耳を持つこと、それが大切です。また、責任逃れをするために「みんな言っています」と言う人は信用をなくすので気を付けてください(名取さん)
準備も必要なく、すぐにでも始められる練習ばかりなので、ぜひ気になるものから挑戦してみてください。
次回は、部屋も心もスッキリ片付ける方法を、お部屋と心のカウンセラー・中山真由美さんに聞きます。
取材・文=三橋桃子、大門恵子(ともにハルメク編集部) イラストレーション=大野文彰
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年7月号の再編集しています。
※HALMEK upの人気記事を再編集したものです。

