そう法廷で述べた人物は、1年8か月前までお茶の間に笑いを届けていた。
不同意性交などの罪で起訴されている、お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバーの斉藤慎二被告(43)。6月2日の第5回公判から、弁護側立証に移行する方針だと分かった。進展を前に、これまで明らかになった証言を振り返る——。
◆初公判で全面否認「同意があったと思っていた」

この言葉ではじまった裁判。斉藤被告はやや重い声になりつつ、はっきりとした口調で起訴内容を否認した。事前に文言を考えていたのだろう、供述に淀みがなかった。
起訴状によると、斉藤被告は2回にわたって、ロケバスの車内で共演者だったAさん(20代)にキスなどをし、さらに口腔性交としたとされる。
この裁判では、初公判を前に非公開で争点などを整理する「公判前整理手続」が行われていた。この手続きで争点は、①起訴内容の犯行があったのか否か、②斉藤被告はAさんが同意していないことの認識(故意)があったか否か、の2点に絞り込まれている。
◆弁護側も口腔性交があったことを認めている
弁護側の主張は一部の犯行を全面的に否認しているが、Aさんとのキスや口腔性交があったことは概ね認めている。「斉藤さんは、Aさんが自分に好意を持ってくれていると思い、キスをしました。『嬉しいです』と言っていたのでAさんは受け入れていると思いました」(弁護側冒頭陳述・要約)
さらに前代未聞の口腔性交については、このように弁解している。
「最後の撮影が終わった後、ロケバスで着替えをしているとAさんが入ってきました。もう少し自分と一緒にいたいのだろうと考えました。Aさんに自分の臀部を見せると、笑ったような表情をしました。この後、口腔性交が行われました。故意はありませんでした」(同上)

