◆「2年目の余裕」も好調の要因に?
そして、2年目を迎えて気持ちに余裕を持って投げることができていることも、好調をキープしている要因と言えるだろう。1年目の昨季は、ピッチクロックへの対応が必要だった。昨季と今季の走者なしの場面における投球間の間隔(注:球を受けてから投球の間隔ではなく、投球と投球の間隔)を比べると、昨季は15.9秒。これが2年目の今季は18.6秒と、3秒近くも延びている。これが意味するのは、今季は「より間合いを取って投げている」ということだ。
期待防御率の高さから、今後は成績が下り坂になることも想定されるが、菅野には巨人時代から培ってきた投球術がある。データでは表し切れないベテランの技で、今後も期待値を覆す投球を続けられるか注目だ。
文/八木遊(やぎ・ゆう)
【八木遊】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。

