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「ゴミ袋を開けたら、あなたの名前が…」身に覚えのないルール違反で“犯人扱い”された外国人留学生の困惑

「ゴミ袋を開けたら、あなたの名前が…」身に覚えのないルール違反で“犯人扱い”された外国人留学生の困惑

◆大家から突然「あなたの名前が入った書類が出てきた」

ところがある日、エンさんは大家から直接声をかけられた。

通常、外国人入居者への連絡は保証会社を介して行われる。日本語が不自由な住人もいるため、トラブルがあれば、まず保証会社の担当者から電話が来る仕組みになっていた。しかし、そのときは大家がわざわざ彼女の部屋までやってきたという。

「指定外の場所にごみを出した人物がいるという苦情でした。そして、『袋を開けて中を確認したら、あなたの名前が入った書類が出てきた』と言われたんです」

エンさんには、その場所にごみを置いた記憶は一切なかった。

「間違いなく自分ではありませんでした。でも、強く否定すると、『外国人が変に言い訳をしている』と受け取られて、話がこじれる可能性もあると思ったんです。だから、『気をつけます、すみません』と頭を下げました」

それ以来、エンさんはごみを出す際、紙類は必ず細かくちぎり、名前や住所が読める部分は黒いマーカーで塗りつぶしてから捨てるようになったという。

「ルールを破る人がいるかぎり、ルールを守る側がますます息苦しくなるんですよね」

エンさんは、外国人の住民のなかにごみ出しのルールを守らない人がいることも否定しない。

「同じマンションに、深夜の騒音なども含めてルールを守らない外国人がいます。だから、大家さんが疑いたくなる気持ちもわからなくはありません。でも、きちんと守っている人まで同じように見られるのはつらいです」

ごみ出しのルールは、住んでいるマンションや地域ごとに細かく異なり、日本語を読める日本人でさえ迷うことがある。まして、言葉や生活習慣が異なる外国人にとっては、よりわかりにくい部分もあるだろう。

外国語対応の案内や、入居時の丁寧な説明、雇い主や管理会社によるルール周知が欠かせない。住民同士が直接注意し合えば、感情的な対立や誤解につながることもある。ごみ出しは、近隣の信頼関係を左右する問題なのだ。

<取材・文/日刊SPA!編集部、藤山ムツキ>

【藤山ムツキ】
編集者・ライター・旅行作家。取材や執筆、原稿整理、コンビニへの買い出しから芸能人のゴーストライターまで、メディアまわりの超“何でも屋”です。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』『10ドルの夜景』など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ』シリーズほか多数。X(旧Twitter):@gold_gogogo
配信元: 日刊SPA!

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