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食べずに咲かせる贅沢! アーティチョークとアザミでつくる「目で楽しむ」家庭菜園

食べずに咲かせる贅沢! アーティチョークとアザミでつくる「目で楽しむ」家庭菜園

ガーデンで存在感を放つ“アザミ”たち

アザミ
鋭いトゲを持つジャコウアザミ。Dave A Bennett/Shutterstock.com

アーティチョークは巨大なアザミのようなダイナミックな姿が魅力ですが、アザミもまた、野原や庭を美しく彩る植物です。

アザミは、キク科アザミ属の植物の総称で、葉の縁に鋭いトゲを持ち、針状の特徴的な花を咲かせます。トゲは植物全体に生えている場合もあり、草食動物から身を守る役割を果たしています。

アザミ
ハーブとしても利用されるマリアアザミ。Kabar/Shutterstock.com

また、アザミの魅力は花だけではありません。アザミに特徴的な羽毛状の種子は、「thistle-down」、すなわちアザミの綿毛とも呼ばれます。この綿毛は触れると驚くほど柔らかく、心地よい感触。屋外で風に舞う光景は美しく、軽やかで幸せな気分にさせてくれます。

二年草のアザミは、特に野生生物にとって非常に価値が高い植物です。花粉媒介者にとって必要なさまざまな資源を提供し、種子は野鳥の餌に、葉はチョウの幼虫に棲み処に、そして綿毛は鳥の巣の材料となります。

アザミは種類によっては繁殖力が強く、侵略的になるものもあるため、それぞれの生育条件や繁殖方法を知っておくことが重要です。種子ができる前に刈り込むことで、庭や近隣への侵入を防ぐことができます。種子ができた場合は堆肥には入れず、焼却処分しましょう。

アザミ
Orest lyzhechka/Shutterstock.com

さて、英語ではアザミを意味する「thistle」という名で呼ばれる、トゲのあるアザミのような姿を持つ魅力的な植物たちがあります。そのうちのいくつかをご紹介します。

エリンジウム・ギガンチウム(セリ科)

エリンジウム・ギガンチウム
JohnatAPW/Shutterstock.com

草丈は最大1mになり、夏にトゲのある苞葉に囲まれた淡緑色の円錐形の花穂を枝分かれさせて咲かせます。花は成熟すると青色に変化します。通常は開花後に枯れるため、二年草として栽培されます。

エリンジウム・カンペストレ(セリ科)

エリンジウム・カンペストレ
travelpeter/Shutterstock.com

多年草で、産毛のない緑色の、丈夫なトゲのある葉を持ちます。エリンギウム・ギガンテウムに比べて背丈は低いのが特徴です。キノコのエリンギは、主にこのエリンジウム・カンペストレの枯死した根につくことが名前の由来なのだそう。

エリンジウム・マリチマム(セリ科)

エリンジウム・マリチマム
The_Botanist_Traveler/Shutterstock.com

高さ10~40cmで、深く伸びる直根を持ちます。「sea holly」の名のとおり、ヒイラギに似たトゲのある銀白色の葉を持ちます。夏に開花しますが、花がらが長く残り、やがて茶色く色褪せていくまで、数カ月間楽しめます。冬には地上部が完全に枯れますが、水はけのよい土壌で環境に合えば、毎年芽を出します。風や潮風、砂質土壌に非常に強く、海岸沿いのガーデンに最適。

エキノプス・リトロ(キク科)

エキノプス・リトロ
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Green Solutions

コンパクトでブッシュ状に生育する多年草で、高さは約60cm。幅広でトゲのある葉を持ち、直径2.5~4.5cmの球状のスチールブルーの花を咲かせます。夏に開花するメタリックな色合いの花は、多くの昆虫にとって格好の餌場となります。ほかの植物や環境と合わせやすく、栽培しやすいので、ドイツの庭園でよく植えられる定番植物。グラス類との組み合わせも素敵です。

キルシウム・リブラレ ‘アトロプルプレウム’(キク科)

キルシウム・リブラレ ‘アトロプルプレウム’
N.Stertz/Shutterstock.com

鮮やかな赤紫色の筒状花が密集した、アザミのような花をつけ、草丈約1mに成長します。美しいパープルレッドの花は、ガーデンに自然な彩りを添えてくれます。初夏から秋にかけて開花し、特に花がら摘みをすれば長く楽しめます。日当たりのよい場所で、保水性と栄養分に富んだ土壌を好みます。さほど流通がないため、入手は難しいかもしれませんが、探す価値は十分にあります。‘アトロプルプレウム’は、英国王立園芸協会(RHS)が優れた園芸植物に授与する世界的に権威ある賞、ガーデン・メリット賞を受賞しています。

キルシウム・リブラレ ‘アトロプルプレウム’
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

ホワイト&ブルーのドリームガーデン

アリウム
helen Reid/Shutterstock.com

私のお気に入りの組み合わせが、白×青の色合わせ。その組み合わせにおすすめなのが、オルラヤ(オルレア)・グランディフローラです。

オルラヤ・グランディフローラ

オルラヤ・グランディフローラ
tamu1500/Shutterstock.com

オルラヤ・グランディフローラは草丈45~75cmの一年草。分枝してよく茂り、ギザギザに切れ込んだ葉と、平たい散形花序に咲く白い花が特徴です。内側の花は小さく、外側の花弁は大きく広がった花は、レースのような印象を与えます。花付きがよく、開花期間も長く、昆虫を引き寄せます。日当たりのよい開けた場所で、水はけのよい土壌や痩せた土壌でよく育ちます。ナチュラルなインフォーマルガーデンやワイルドガーデンにもよく似合います。枯れた花やしおれた花をこまめに取り除いて、より長く美しい姿を保ち、開花を促しましょう。

アリウムとオルラヤ
Shinano Shinshu/Shutterstock.com

オルラヤ・グランディフローラと合わせる青系の花には、定番のアリウムのほか、コンボルブルス・サバティウス(セイヨウヒルガオ)もおすすめです。

コンボルブルス・サバティウス

コンボルブルス・サバティウス
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

地中海沿岸(イタリア)原産の、匍匐性の木質多年草です。壁面を覆い尽くすように垂れ下がる姿や、ハンギングバスケットを彩るラベンダーブルーの花々が美しく、大変人気があります。トランペット形の小さな花は、春から秋にかけて咲きます。日当たりと水はけのよい場所を好み、一度根付くと非常に乾燥に強い植物です。

地中海性気候のような温暖な地域では冬越しが可能で、多年草として扱われますが、寒冷地では一年草扱い。切り戻すことで、新芽の成長と開花が促されます。英国王立園芸協会(RHS)のガーデン・メリット賞を受賞した優秀なガーデンプランツです。

ホワイト&ブルーのガーデン
爽やかなホワイト&ブルーのガーデン。Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

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