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「中古で十分」ではなく「中古を選ぶ」時代へ…拡大するリユース市場

「中古で十分」ではなく「中古を選ぶ」時代へ…拡大するリユース市場

物価高や円安、環境意識の高まりを背景に、リユース市場の拡大が続いている。かつて中古品は「節約のために買うもの」というイメージが強かったが、現在は「価値があるから中古を選ぶ」という消費行動へと変化しつつある。訪日外国人による中古ブランド需要も追い風となる一方で、業界内では大手と中小の格差拡大も鮮明になっている。拡大するリユース市場には、日本人の消費行動や経済構造の変化が映し出されている。※本連載は、THE GOLD ONLINE編集部ニュース取材班が担当する。

「中古で十分」ではなく「中古を選ぶ」時代へ

かつて中古品は、「価格を抑えたい人が利用するもの」というイメージが強かった。しかし現在は、その位置づけが大きく変わりつつあるという。

背景にあるのが、長引く物価高だろう。食品や日用品の値上がりが続くなか、消費者の節約意識は一段と高まっている。一方で、単純な“安さ重視”だけではなく、「品質が良ければ中古でも構わない」という合理的な消費行動も広がっている。

東京商工リサーチは、「環境意識の高まりや物価高を背景に、消費者の節約志向が強まり、リユース市場は拡大を続けている」と分析する。

中古品購入への抵抗感が薄れ、フリマアプリなどのCtoCだけでなく、BtoC型リユース企業も業績を伸ばしているという。

東京商工リサーチがリユース業251社を対象に調査したところ、売上高合計は5,775億4,600万円と前期比11.2%増となり、4期連続の増収となった。利益合計も159億9,400万円と、3期連続で150億円を超えている。

“フリマアプリ疲れ”も店舗型リユースの追い風に

リユース市場の拡大を支えてきた存在として、フリマアプリなどの個人間取引がある。一方で企業が運営する店舗型・BtoC型リユース企業の存在感も強まっている。

個人間取引は高く売れる可能性がある反面、出品作業や写真撮影、値下げ交渉、発送対応、購入者とのトラブルなど、利用者側の負担も小さくない。そのため、フリマアプリ利用者のなかには、「多少安くても手間なく売りたい」と考え、店舗型買取を選ぶ人も増えているとみられる。

東京商工リサーチも、コロナ禍で在宅時間が増え、本や衣服、ブランド品などの整理需要が高まり、「より早く換金を望む顧客が買取業者を利用する機会が増えた」と指摘している。

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