グループにとっては表題曲で久しぶりとなる王道を貫くサマーチューンに仕上がり、楽曲公開時には『令和のパレオはエメラルド』と早くも注目を集めた。同曲のようにSKE48には『ごめんね、SUMMER』や『アイシテラブル!』、『意外にマンゴー』といった“夏曲”は多く存在するが、近年では明確に夏を歌った楽曲は無かった。
センターに立つのは表題曲で初センターとなる大村杏。ポジションの変更により若手メンバーたちがフロントを務めるなど、ミュージックビデオ(以下、MV)では見た目の変化が一層感じられる作品に仕上がった。今作のMVがいかにして制作されたのか、SPA!ではMV撮影現場に密着し、その際のフォトレポートをメンバーのコメントを交えてお届けする。
◆■夏はまだまだ先。雨に“祝福”(?)された極寒のロケ現場
『サンダルだぜ』のMV撮影が実施されたのは昨年末。本作は『夏を待ち望む気持ちを歌った爽やかでアップテンポな王道アイドルソング』であるが、現場は極寒の寒さとの闘い。当日の天気予報も『大雨のち雪』というコンディション。歌詞にある通り『素足で夏を待とうよ』と心底思えるぐらい太陽の存在が恋しくなる。だが、こうしてグループの転換点ともなるシングル表題曲のMVでも雨が降るなんて、SKE48は始まりから本当に雨に愛されている。もはや雨はSKE48の伝統、吉兆の証だ。
初めてのセンター抜擢という大役。カメラの後ろから眺めていた筆者にも緊張感が伝わってくる。ソロシーンの撮影でカメラと並走しながらミニシャトルランを繰り返す。彼女の表情は元気いっぱいの笑顔に変わっており、どんな場面でも“アイドル”であることへの矜持を感じさせてくれた。

撮影の合間に話を伺いにいくと、センターだけの特別仕様のサンダルを見せてくれた。
ーー初センター大抜擢おめでとうございます! アイテムに花がたくさん咲いていますね。
大村:サンダルと同じく、衣装にも髪飾りにも花がたくさん付いているんですよ!
ーー凍える寒さですけど、笑顔を絶やさない姿勢はさすがです。
大村:本当にもう嬉しくて! 32ndシングルの『愛のホログラム』から選抜メンバーに選んでいただいていますが、今まで表題曲の楽曲イメージ的にMVで一度も笑ったことがなかったんですね。なのでこの撮影ではずっと笑顔でいられるからとっても新鮮です! 笑うことは得意なので、この楽曲は自分を出しやすいなって思ってます!
ーー先ほど一人で何往復もシャトルランしてましたけど、あれはどんなイメージの撮影だったんですか?
大村:サンダルを履きたくてうずうずしてる、みたいな感じを表現しています。どんどん夏に近づいて、わくわくしていく感じですね。

大村:結構緊張してます! でも、センターを経験された先輩方が「楽しんで!」って言ってくださるので、楽しむことを意識してます。プレッシャーもすごいですが、自分1人だけが映っているって本当に嬉しいことなので、楽しみながら臨んでます。やっぱり誰もが目指して立ちたいポジションなので、その役割を全うしたいと思います。

大村:2026年最初のシングル曲ですし、これからもっと進化していく新しいSKE48を見せていきたいです。私が先頭になっていろんなメディアに取り上げていただいて、ちょっとでもSKE48の名前が広まればばいいなと思っています。
◆■「杏らしく堂々とセンターに立ってほしい」
センターというポジションは、グループ結成当初より長らく松井珠理奈が務め、彼女の卒業後はさまざまなメンバーがその重責を担ってきたが、3作連続でセンターを担当した現役メンバーは熊崎晴香だけだ。本作では最年長メンバーとして一歩引いた目線からMV撮影の様子を伺う。休憩中にメンバーに話しかけたり、ダンス指導の先生とのやり取りも率先して行うなど、年長者として、一番の経験者として現場が円滑に進む行動は、さすが6期生と頷く場面でもあった。
熊崎:本当ですね。でも『心にFlower』は倉庫でマイナス気温の中での撮影だったので全然です。
ーーお腹出しながら格闘してましたよね。まだまだ序盤ですけど、撮影の方はいかがですか?
熊崎:すごく久しぶりに元気で明るい楽曲が来てくれてとても嬉しいです。カッコいいクール系な曲が多かったので、笑顔が溢れているのもいいですね。外でMVを撮るってSKE48らしいなって思ったし、ちゃんと雨が降るなんて(笑)
ーーそれだけSKE48にとって大事な一作になる予兆ですよね。本作のセンターは大村さんですね。
熊崎:初めてのセンターってどうしても緊張しちゃうので、「楽しんでね。今は今しかないからね」って言われても、本人にはなかなか難しいですよね。自分が初めてセンターを経験したときは、いろんな人の目線や、プレッシャーとか、そういうことを本当に考え過ぎなんじゃないかっていうぐらい考えてしまって……。『制服を着た名探偵』も『告白心拍数』も一番上の方の期だったり年長だったりしたので、いろいろ緊張とか、プレッシャーに追われてしまってたんですよね。でも、逆に先輩がいる中でセンターに立てるのは、周りが支えてくれるから安心して立てる環境が整ってる。佳穂ちゃんや、ひな乃のようにセンター経験者もいますから頼ってほしい。杏のパフォーマンスは好きなので、杏らしくそのまま堂々とセンターに立ってほしいなって。 思い切ってやれるから全力で楽しんでほしいですね。
ーーTeam Sで副リーダーになられてからは、俯瞰で物事を見られるようになりましたか?
熊崎:どうなんでしょう? できてるかなー? 自分も一番上の先輩になりましたから、そういうことは意識するようになったので、メンバーを助けながら、私は自分のポジションでいつでも輝ける存在でいたいので、どこにいても全力で頑張ります!

