◆■初選抜と様変わりするポジション
束の間の休憩のあと、全体シーンの撮影のために選抜メンバーが勢揃いした。『サンダルだぜ』ではタイ・バンコクを拠点とするグローバルユニット「Quadlips」での活動を終え帰国した青海ひな乃と、表題曲には約1年ぶりの参加となる倉島杏実が選抜復帰。そして、荒野姫楓が初めて選抜メンバーに選ばれた。ロードバイク関連のSNS発信が実を結び個人仕事が激増。専門誌の編集部員抜擢や、大会へのゲストライダー出演、『ツール・ド・フランス2025』の中継にも参加するなど、アイドルの領域外からも注目を集める逸材に成長していた。選抜入りも時間の問題と、荒野のファンからは選抜メンバーへ押し上げるムーブメントも起こっていた。撮影の休憩中、声をかけに来てくれた荒野にそのまま話を聞いた。

荒野:そうだったんですか(笑)。33rdシングルの『告白心拍数』あたりから、「次はきっとひめたんだよ」「選抜入り、楽しみにしてるね」と言ってもらえることが増えてきていたので、みなさんとの夢を叶えられてよかったです。だけど、思ったよりも複雑な思いもあって……。タイミングって自分ではコントロールできないものなんだなって実感してます。
ーーでも、ロードバイクはもちろん料理もイラストも、メンバーの趣味にも興味を持つ荒野さんだからこそ、真剣に興味を持って取り組んできた結果が今回の選抜入りだと思いますよ。
荒野:ありがたいことに、周りのみなさんがすごく褒めてくれるんですよ。特にロードバイクのお仕事をさせていただいているときに感じるんですけど、自分が認められている実感をもてない時期が長かったし、正直まだ戸惑いもあります。チャンスもタイミングも、いろいろですね。
ーーここまで撮影を拝見させていただいて、リラックスして臨まれてる印象でした。
荒野:やっぱり同期のひなぴよ(青海ひな乃)と一緒なのがすごく嬉しくて、ずっと一緒にいます。仲のいい倉島さんとご一緒できているのも心強いです。あまり身構えすぎず、リラックスして撮影に臨めたのは、7年間アイドルをしてきた経験の積み重ねがあるからだと思います。私が選抜に入るのを待っていてくれたファンのみなさんへの恩返しの意味を込めて、36枚目のシングルの活動期間は、全力でめいっぱい活動していきたいです!
◆■センターだけじゃない。ポジション変更の決断
「本作ではこれまでのSKE48のイメージがガラリと変わります。まずは見ていただけると分かっていただけると思います」SKE48の運営責任者である齊藤哲也氏から事前に言われていたが、全体撮影のシーンを見渡しながら多くの変化があった。久しぶりのサマーチューンは夏を先取りするワクワク感が、歌詞からも音楽からも伝わってくる。歌詞の主人公が「私」というのも、これから訪れる夏へ一緒に走り出してくれるような期待感もある。その期待値を高めるのが大村と共にフロントポジションを務めることになった森本くるみと、河村優愛だ。
大村と同期の森本は、悪天候の中でもMV制作を進めるスタッフたちに感謝を述べる。

ーー先ほどロケ現場でフォーメーションを見ていたら、森本さんたちがフロントにいてとてもびっくりしました!
森本:ありがとうございます。こうして、今回も表題曲の選抜に選んでいただいて、歌って踊らせていただけていることに、改めて感謝とその想いに応えたいという気持ちでいっぱいです。本当にすごい先輩方がたくさんいる中で、こうして同期の杏ちゃんがセンターの隣で初めてフロントのポジションに立たせていただけて気が引き締まります。

森本:ちょうど昨日3人での撮影があって、最後にスタッフさんから私たちに任せてくれた想いを聞いて、それで感極まっちゃって。MV撮影もあるのに目を腫らしちゃうぐらい泣いて、手をつなぎながら「3人で頑張っていこうね」って励まし合いました。このシングルでも先輩方からいろんなことを学びながら、11期生と12期生で先陣を切るじゃないですけど、私たちらしく、明るい楽曲をファンの方に届けられるといいなって思ってます。
ーー素敵な光景ですね。
森本:これまで繋いでくださった先輩方はもちろん、ファンの方や、スタッフのみなさんにも、この子たちにこれからのSKE48を託していいんだ、、任せても大丈夫だなって思ってもらえるように頑張りたいです。今のSKE48を知ってもらえるきっかけになりたいし。名古屋を拠点に活動しているので、バンテリンドーム ナゴヤに立つ目標を、この子たちがいたら絶対叶えられるって思ってもらえるような存在になれるように、若手メンバーも気持ちを一つに頑張っていきたいなって思っています。

ーー先ほど立ち位置の微調整で、河村さん思いっきり雨粒に打たれてましたね。
河村:あっ、見てました?(笑)。天井が空いているので常に気になってたんですよ。天井があるところと境のところにいたら立ち位置が微妙にずれて雨に当たりに行っちゃってました(笑)
伊藤虹:見てた見てた! ビチャって足も浸かってたよね。
河村:“水も滴るいい河村”的な(笑)
ーー見ているだけなのにものすごく寒いですけど、お2人は大丈夫ですか?
河村:『Tick tack zack』の撮影も冬だったんですけど、あのときも水の上で撮ってて「寒い〜」って思ってたんですけどそれ以上です。まさか超えてくる撮影があるなんて……。
伊藤虹:私は長野県出身なので寒さには強い自信があったんですけど、本当に耐えきれないぐらい寒いです!「恋落ちSKE48」の連載のときにジャージで撮影してもらったんですけど、普段はあんな感じで過ごしていたので平気だったんですけど、今は手足が出てるので余計に寒いです。
河村:私はあの撮影で学んだことがあって、靴下の中にカイロを入れて対策してます。
伊藤虹:貼るカイロ?
河村:ううん。普通の手に持つやつ。でも、こうやって同期がいてくれるのは心強いですよ。
伊藤虹:なんか今、こうやってみんなで過酷なことに挑んでいるって、めちゃくちゃ“アイドル”やってるなって実感してます。
ーーポジションもガラリと変化して、目立つ立ち位置になりましたけど、どんなアピールをしたいですか?
伊藤虹:今までもそうだったんですけど、最年少の選抜メンバーとして活動させてもらっています。さっきゆあにゃん(河村)が言った通り、3作目で明るい楽曲をいただけて、ずっと笑顔だし、振り付けも衣装もキャピキャピした可愛い系なので、フレッシュさを全開に頑張っていきたいです!
ーー河村さんはとにかく「歌番組に出たい!」ってあちこちで言って周ってますけど、『サンダルだぜ』は今まで以上に反響よさそうですよね。
河村:そうなんです。出たいんですよ! 以前イベントで『ミュージックステーション』のオープニング曲を流して登場したことがあったんですけど、今度はちゃんと呼ばれて披露したいです!
伊藤虹:私も歌番組に出たいって気持ちはめちゃくちゃあるので、絶対に出られるように、みんなで頑張っていきたいと思います!


