◆380億円の価値はあるのか
FA市場最大の目玉とされ、年俸換算では大谷に次ぐMLB屈指の高給取りとしてドジャースに加入したタッカー。契約当時は「最後のピース」と評されたが、ここまでは期待を大きく下回る内容が続いている。もちろん、シーズンはまだ半分以上を残しており、実績十分のタッカーがこのまま終わるとは考えにくい。しかし、ドジャースが世界一を目指すうえで、そして大谷に故障不安が浮上した今だからこそ、本来の主役級の働きが求められる局面だ。
4年380億円の投資が正しかったのか。それとも失敗だったのか。打撃不振だけなら巻き返しの余地はある。しかし、守備範囲や走力といった身体能力に直結する指標まで悪化している点は見過ごせない。ドジャースが手に入れたのは全盛期のタッカーだったのか――その答えは、これからの数か月で明らかになる。
文/八木遊(やぎ・ゆう)
【八木遊】
1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。

