◆現代は“霊感商法戦国時代”に

霊感商法戦国時代と言ってもいいかもしれません。
ネットを開けば、あらゆるところにプチ細木数子のような人間がいて、悪さを働いている。それほど身近なところまで占いの被害は溢れているんです。
ーー現代のネット社会では、一体どのようにして被害が拡大しているのでしょうか?
まねまね氏:近頃はAIの発達により「有名占い師の誰々みたいな文章を作って」と指示したら、鑑定文が数秒でできあがるようになりました。これを、SNSで5000円とか3000円で販売するんですよ。
その後に機密性の高いチャットアプリに誘導して「あなたは悪いものがついている」などと言って今度は50万、100万とお金を取るのが流行っています。
ーーSNSやAIの普及によって、騙す側のハードルが下がっているのですね。
◆占いをやめられない人たち
ーーまねまねさんの元に訪れる占い被害者の方たちが占いから抜けるまでに、どういった苦労があるのでしょうか?まねまね氏:一番多いケースは、奥さんが占いにハマってしまったので説得してほしいという、旦那さんからの相談です。
個人的には、宗教とかカルトでなければ趣味として楽しめばいいと思います。
しかし、気づいたら子どものために貯蓄してた数百万というお金を全部使っていたというようなケースは少なくありません。
ーーそこまでいってしまうと、家族としては一刻も早く目を覚まさせたいですよね。説得するうえで何が一番の壁になるのですか?
まねまね氏:騙されているとは分かっているけれど、占いがやめられないんです。
たとえば「今月は天中殺だから動いちゃダメだ」「今年は大殺界だから悪いことが起きるんだ」という言葉が、どうしても頭から離れなくなってしまう。他人に何を言われようが、最終的には「自分で自分を洗脳しちゃっている状態」なんです。
こうなってしまうと周囲がいくら正論で説得しようとも、なかなか届かなくなってしまいます。
ーー家族の苦労は計り知れませんね。
まねまね氏:家族が占いに騙されていると気づくこと自体、難しいケースもあります。被害者の方たちは騙されたことに気づいても「恥ずかしい」という気持ちが強く、誰にも相談しないことが多い。
詐欺師からしてみれば一番ありがたいことですよね。周囲に知られず、孤立したまま依存し続けてくれるわけですから。
あいつらの動きを止めることは無理なので、自分で見抜いて自分で守るしかありません。

