◆占いに騙されないためには「日記」が必要?
ーー私たちが占い沼にハマらないよう、今からできる自己防衛策はあるのでしょうか?まねまね氏: いい占い師を探そうとするのではなく、騙されない相談者になってほしいです。占い依存にならないためには「鑑定料は30分〜1時間あたり5000円以内」「不安を煽る占い師からは距離を置く」あたりを気をつけてほしいです。
あとは、内省するクセをつけることですね。
ーー具体的にはどういったことでしょうか?
まねまね氏:占いにハマってしまう人って、相談相手がいないんですよ。子育てや親の介護の悩みなど、とにかく相談相手がいない。
誰かに話を聞いてほしくて、占いに頼りたくなったら、チラシの裏にでも感情をバーって書き出してみてほしいです。世界で一番自分のことを知っているのは、自分だからです。
ーー自分の手で言葉にすることで、冷静さを取り戻そうということですね。
まねまね氏:占いに100万以上使っちゃった人に、日記を書くようにアドバイスをしたんです。その方は1年間日記を書き続け、その後、某有名占い師さんの本と見比べたそうです。
その本には、365日分の日ごとの運勢が書かれているのですが、「全然当たってないじゃん!」と、そこでようやく本人が気づいたんです。
ーー自分で検証して自分で気づけたのですね。
◆占いを賢く使えるように
ーー人々がうまく“内省”できるようになれば、占いは不要になるのでしょうか。まねまね氏:占い師は「お客さんの悩み相談を受ける」のが仕事で、それは決して不要ではないと思います。内省だけでは解決できない問題ももちろんある。
ですから、占い師を万能の神様のように崇めるのではなく、ただの「話を聞くのが上手な人」として、エンタメ感覚で適度な距離を保って付き合う。
それこそが相談者にとっても、そして占い師にとっても、一番健全な関係なのだと思います。
ーー当たる・当たらないに一喜一憂して人生の手綱を占い師に渡してしまうのではなく、自分の足で立つためのエンタメとして賢く消費する。それこそが、私たちが悪質な占いから身を守り、自分らしく生きるための最大の防衛策ですね。
<取材・文/松浦さとみ>
【松浦さとみ】
韓国のじめっとしたアングラ情報を嗅ぎ回ることに生きがいを感じるライター。新卒入社した会社を4年で辞め、コロナ禍で唯一国境が開かれていた韓国へ留学し、韓国の魅力に気づく。珍スポットやオタク文化、韓国のリアルを探るのが趣味。ギャルやゴスロリなどのサブカルチャーにも関心があり、日本文化の逆輸入現象は見逃せないテーマのひとつ。X:@bleu_perfume

