◆名馬クロノジェネシスと比較して見える懸念点
思い起こせば、斉藤崇師がかつて管理したクロノジェネシスも、ゆとりを持ったローテーションで力を発揮した。4歳春の宝塚記念から間隔を空けながら、牝馬としては異例のグランプリ3連覇を飾っている。昨年から宝塚記念は暑さ対策で2週前倒しとなったが、調整期間を長めに確保したい斉藤崇厩舎のスタイルを考えると、クロワデュノールにとって歓迎材料になるとは言い難い。
クロワデュノール自身はこれまで中5週でホープフルSと日本ダービーを勝っており、レース間隔自体には不安がないが、その2戦はどちらも休み明け2戦目だった。同3戦目となる今回は、もう少し調整期間が欲しかったというのが、斉藤崇師の本音ではないだろうか。
特に春の2戦(大阪杯、天皇賞・春)はどちらも楽な競馬ではなかった。追い切りの動きに陣営が不安を口にしていることからも、春2戦の疲れがここで顕在化しても不思議ではない。
◆クロワデュノールに代わる激走候補2頭
そこでクロワデュノールに代わる激走候補として取り上げたいのが、同じ天皇賞・春から参戦するタガノデュードとシンエンペラーだ。どちらもクロワデュノールと同じく3200mを走り、そこから中5週というややタフなローテーション。特にタガノデュードに対しては、前走が余計だったのではという声も多い。
しかし、タガノデュードは2024年12月からほぼ休みなく走っており、1年半の間で今回が15戦目。そのすべてが中6週以内という非常にタフなローテーションで走り続け、かつ大崩れもしていない。
むしろ直近2戦の大阪杯と天皇賞・春を経験したことがプラスに出てもいいはずだ。阪神芝2200mはスタミナだけでなく機動力も問われる舞台。使われながら地力を強化してきた同馬のしぶとさが生きる可能性は十分ある。

