今大会で優勝を果たしたのは、“大食いターミネーター”ことRyuさんだ。大食いというジャンルに足を踏み入れてまだ2年足らずの彼が短いキャリアにかかわらず日本一を獲得できた理由は、言うまでもなく日々の鍛錬のおかげだ。

◆10㎏を完食できるのは3人だけ
「僕は最初から食べられた天才型ではなくトレーニングして食べられるようになったタイプで、まずは胃を広げるトレーニングに励みました。事前に重量をはかってデカ盛りメニューを食べきり、限界をねらって胃の容量を増やす。今、国内の現役で10㎏を完食できるのは、今大会の決勝に進出した僕とカワザイル君とていねい木下さんくらいです。僕の胃の最大値は11㎏で、国内で一番食べられる位置には来たと思います」
この2年間は苦労の連続だったという。実は、トレーニング以外の困難が彼の行く道を阻んだそうだ。
「大食い界に入ってすぐ、この業界ではメジャーな、とあるYouTubeのコンテンツに呼んでいただきました。しかし、僕が徐々に大食いで力をつけていくと、急に声がかからなくなり、一部の友人を除き業界内で力を持っている人たちからは露骨に距離を置かれるようになりました。
でも、そこで逆に動きやすくなった。それからは全国の大食い記録を片っ端から塗り替えていきました。現役最強の大食いファイターになって発言権を得て、業界を盛り上げるためにみんなが今まで言ってこなかったことを口にしていこうと考えたんです」
◆編集でごまかす配信者も珍しくない

「つい最近も、食べていないデカ盛りメニューをまるで食べきったように編集した大食い系YouTubeチャンネルが炎上していましたよね。5㎏しか食べていないのに『7㎏食べました』と発信して、それがまかり通ってしまっている。
僕からすると『きついトレーニングをして努力した意味って何?』と思っちゃうし、難しい大食いチャレンジに成功しても真っ当に評価されなくなるかもしれない。このままだと、日本の大食いはエンタメのままで終わってしまう」

