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歯科医が警告する「濡れた歯ブラシ」の意外なリスク。梅雨の洗面所は要注意

歯科医が警告する「濡れた歯ブラシ」の意外なリスク。梅雨の洗面所は要注意

歯磨きの後、その歯ブラシはどうしていますか? 洗ってそのままコップに立てる。キャップをつける。家族の歯ブラシと並べる……。ほとんどの人が当たり前にやっていることですが、実はその保管方法、歯ブラシを細菌やカビが発生しやすい環境にしている可能性があります。特に梅雨の時期は要注意です。

野尻真里
歯科医師の野尻真里
湿度が高くなることで、歯ブラシの毛先は乾きにくくなり、細菌にとって快適な環境ができあがります。

「毎日歯磨きしているから大丈夫」

そう思っていても、使っている歯ブラシ自体が不衛生な状態になっていては本末転倒です。あなたの口臭、実はその「濡れた歯ブラシ」が原因かもしれません。今回は、意外と知られていない歯ブラシの保管方法の落とし穴について、歯科医の視点から解説します。

◆梅雨の洗面所は細菌にとって天国

歯ブラシ
※写真はイメージです(以下同)
梅雨の時期は、高温多湿です。洗面所の鏡が曇る。タオルがなんとなく湿っている。洗濯物の生乾き臭が気になる。

そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

実は、その環境は、細菌やカビにとって非常に過ごしやすい環境なのです。歯ブラシは毎日、水と唾液にさらされます。使用後に十分乾燥できなければ、毛先や毛の根元に水分が残った状態になります。特に歯ブラシの毛は密集しているため、一見乾いているように見えても、内側には湿気が残っていることがあります。これは、生乾きの洗濯物とよく似ています。表面は乾いているように見えても、内部には水分が残り、雑菌が繁殖しやすい状態になっているのです。

さらに梅雨の時期は窓を開ける機会も減り、洗面所の換気が不十分になりがちです。その結果、歯ブラシはなかなか乾燥せず、細菌にとって快適な環境が長時間続いてしまうのです。


◆実はやっている人が多いNG保管法

NG① キャップをつけっぱなし

製品によっては歯磨きキャップが付いているものもあります。しかし、キャップが付いていると通気性が悪くなり、乾燥がしにくくなるため、キャップ内で細菌が繁殖してしまいます。基本的にキャップは、外出の際の持ち運び時のみ使用し、帰宅したら外して風通しの良い場所で保管しましょう。

NG② 濡れたまま引き出しへ

洗面所の棚の中や引き出しの中に、歯ブラシを収納している人は要注意です。空気の流れが悪く乾燥しづらい環境下では、歯ブラシも生乾きとなり、細菌が繁殖しやすくなります。歯ブラシの毛が乾くまでは、棚や引き出しから出しておきましょう。

NG③ 家族の歯ブラシが接触

家族の歯ブラシをまとめて置いていないでしょうか。歯ブラシの頭が密着した状態では、歯ブラシに付着している細菌が移ってしまいます。また、隣の歯ブラシに触れている部分は乾きづらく、さらに細菌が繁殖してしまいます。

NG④ 歯ブラシの頭を下にしてコップに入れている

歯ブラシの頭を下にしてコップに入れると、毛先がぬれたままになり、細菌が繁殖しやすくなります。歯ブラシの頭は上に向けて保管しましょう。

NG⑤ 歯ブラシの頭を引っかけるタイプの歯磨きホルダーを使用している

歯ブラシの頭を引っかけるタイプの歯磨きホルダーは一見、風通しが良くて乾燥しやすいイメージがあります。しかし、歯ブラシの頭とホルダーが触れている部分では接触部分に水分が残りやすく、汚れがたまりやすくなることがあります。使用する際は、風通しの良い場所や換気が良い場所に設置をしてください。
                                         
NG⑥ 何カ月も交換しない

歯ブラシは、大体1カ月くらいが交換の目安です。しかし、必ずしも1カ月というわけではありません。歯磨き時の圧が強い人では、もっと早く交換時期になることがあります。目安は、歯ブラシを後ろから見た時に、毛先が開いて見えていたら交換です。

歯磨き粉選びに悩む人は多いですが、実は歯磨き粉以上に重要なのが「歯ブラシそのものの状態」です。どんな高価な歯磨き粉も、毛先が開いた歯ブラシでは十分な力を発揮できません。実際、患者さんに普段使っている歯ブラシを持参してもらうと、毛先が大きく広がり、まるで花が咲いたような状態になっていることがあります。本人は毎日しっかり磨いているつもりでも、毛先が歯の表面や歯と歯ぐきの境目にうまく当たらず、磨き残しが増えてしまうのです。また、開いた毛先が歯茎に当たって歯茎を傷つける原因にもなります。

NG⑦トイレのすぐ近くに置いている

洗面所とトイレが同じ空間になっている家庭も多いでしょう。トイレを流した際には、目に見えないほど細かな水滴(エアロゾル)が周囲に飛散することが知られています。そのため、歯ブラシをトイレのすぐ近くに保管している場合、飛散した微粒子が付着する可能性も否定できません。

神経質になる必要はありませんが、できればトイレから少し離れた場所で保管し、風通しを確保することをおすすめします。

配信元: 日刊SPA!

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