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その挿し木、じつは間違ってるかも? 初心者によくある失敗と成功のコツ

その挿し木、じつは間違ってるかも? 初心者によくある失敗と成功のコツ

挿し木に使う用土

挿し木

清潔で肥料分の少ない用土を使うのが基本です。赤玉土小粒や鹿沼土、砂、バーミキュライト、パーライト、ピートモス、ミズゴケなどを使い、これらを混ぜて使うこともあります。

腐葉土や堆肥は、雑菌や有害物質によって挿し穂が腐りやすくなるので、挿し木には使いません。また肥料も施すと悪影響になるので、与えません。一般的な培養土は肥料や堆肥などが含まれるので、使用は避けてください。

パーライトやピートモスは単用では扱いにくいので、他の用土と混ぜて使うとよいでしょう。配合例として、粉状のパーライトとバーミキュライトを等量ずつ混ぜた用土は、挿し穂がビッチリとよく固定されます。赤玉土や鹿沼土にピートモスを3割から半分程度混ぜると、乾きにくい用土になります。

適度に乾燥させたほうが成功しやすい種類は、赤玉土小粒や鹿沼土、砂などを単用で使うのがおすすめです。

観葉植物の挿し木

観葉植物の挿し木
denise1203/Shutterstock.com

観葉植物は、熱帯のジャングルなどが原産のものが多いです。そのような植物は、暖かい時期に多湿な環境で挿し木してください。具体的には、6月から9月までの温度が高い時期に、室内や屋外の風当りの弱い軒下などの明るい日陰に置き、水やりを多めにして管理します。空気が乾燥する場合はビニールなどで覆うか、こまめに霧吹きして湿度を保ちます。

多肉植物の挿し木

多肉植物の挿し木
Christina Siow/Shutterstock.com

他の植物と、方法がかなり違うので注意してください。枝のある種類を挿し木する場合は、挿し穂を切ってから必ず明るい日陰で3~4日くらい切り口を乾かしてから挿します。赤玉土小粒や砂などの水はけのよい用土に挿し、発根するまで水やりしないでください。発根したら用土の表面が湿る程度に水やりし、用土の表面が乾いてから次の水やりをします。葉ざしも同様に発根するまでは水やりせず、発根後から徐々に水やりします。

観葉植物として扱われるサンスベリアやハートカズラなどは多肉植物でもあるので、多肉植物と同様の方法で挿し木します。

ハーブの挿し木

ハーブの挿し木
La Huertina De Toni/Shutterstock.com

ラベンダーやローズマリー、タイムなどのハーブ類は風通しのよい場所を好み、蒸れを嫌います。挿し木後に多く水やりしたり多湿にすると、挿し穂が腐って失敗しやすくなります。

挿し床は適度に空気の循環のある適湿な場所に置くようにしてください。ビニールなどで密閉すると、かえって失敗します。用土は水はけのよい赤玉土小粒や鹿沼土、砂などを使います。水やりは用土の表面がだいたい乾いてから行ってください。常に用土がよく湿っていると腐ります。

日当たりのよい乾燥気味の草原などが原産の草花類も、ハーブ類と同様の方法で挿し木します。南アフリカ原産のガザニアやゼラニウム、カナリア諸島原産のマーガレット、北アメリカ原産のルドベキアやエキナセアなど多くの種類が多湿な環境を嫌います。

ゼラニウムは梅雨時に挿し木すると腐りやすいです。梅雨時に挿し木する場合は、切り口を1日程度乾かしてからさし、発根するまではやや乾燥気味に管理します。

水挿しのすすめ

水挿し
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切った枝は、水につけても発根します。清潔なのでテーブルの上などに置くことができ、根が出てくる様子を見るのも楽しいことでしょう。コップに水道水を入れ、調整した挿し穂を長めに切って挿します。

ニチニチソウやユーフォルビアなど切り口から白い乳液が出る植物は、10分ほど水につけて乳液を落としてから水挿ししてください。観葉植物のシェフレラなどは油分が多く水が腐りやすいので、避けたほうがよいです。

水挿ししたコップは、明るい日陰に置きます。コップを日光に当てると水温が上がりすぎたり、腐敗するので注意してください。コップの水が濁ってきたら、水を入れ替えます。

発根した挿し穂をそのまま用土に植えると、根が土から水分を吸収することに適応していないので、しおれてしまうことが多いです。下葉をとって葉の量を1/3から半分程度減らした後に用土に植えてください。

挿し木を成功させるためのポイント

挿し木
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  • 植物によって挿し木の方法が異なる
  • 挿し木では発根しない植物がある
  • 挿し穂の調整を必ず行う
  • 用土は必ず清潔な用土を使う
  • 挿し木後は、種類によっては適度に乾かす

ハイビスカスは春に適湿な環境で挿し木するとよく、ブーゲンビレアは夏に多湿な環境で挿し木するとよく発根します。同じ熱帯植物ですが、それでも種類によって挿し木の方法は異なります。挿し木を成功させるには、できるだけ情報を集めてから行うとよいでしょう。

水ざしするだけで発根する植物も多くあります。いろいろ試してみるのも楽しいかもしれません。まずは野菜として購入したバジルやクレソン、クウシンサイなどから挑戦してみてください。

Credit 文 / 小川恭弘 - 園芸研究家 - おがわ・やすひろ/1988年、東京農業大学農学部農学科卒業。千葉県館山市の植物園「南房パラダイス」にて観葉植物、熱帯花木、熱帯果樹、多肉植物、ランなど温室植物全般と花壇や戸外植物の育成管理のほか、園全体のマネジメントなどの業務に18年携わる。現在フリーランスとして活動。著書に『わかりやすい観葉植物』(大泉書店)、『ハイビスカス』(NHK出版)がある。

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