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黒塗りのアルファードにあおり運転された男性が「極限状態で思いついた」対抗策。「相手は検挙されたそうです」/運転者の3人に1人が経験、“逃げ場のない15分間”を生き延びた一手

黒塗りのアルファードにあおり運転された男性が「極限状態で思いついた」対抗策。「相手は検挙されたそうです」/運転者の3人に1人が経験、“逃げ場のない15分間”を生き延びた一手

◆若手ドライバーの恐怖と教訓

 西田さんは今回の経験を振り返り、「運転歴が浅いと、こういう状況に遭遇したとき本当に冷静になれない」と語ります。

「後続車の動きが怖くて、とにかく無事に走り切ることだけを考えていました。ドライブが楽しいものから、恐怖体験に変わった瞬間でした」と西田さん。

 しかし、ドラレコと緊急通報ボタンがあったことで、最悪の事態を避けることができたと強調します。「こうしたサービスは、若手ドライバーには心強い味方だと思います」と笑顔で話してくれました。

 今回の件は、あおり運転がもたらす危険と、テクノロジーの力による状況回避の両面を示すエピソードとなりました。西田さんは、「今後は、同じような危険に遭遇したら、ためらわずにドラレコを使おうと思います」と語っています。

 片側一車線での恐怖の15分間。若手ドライバーが経験したスリルと、緊急通報システムの威力。西田さんの体験は、現代ドライブの教訓として多くのドライバーに参考になることでしょう。

<TEXT/八木正規>

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◆■加害者が失うもの——「妨害運転罪」という重さ

今回のエピソード、西田さんを煽った黒塗りのアルファードは、後日、検挙されたという。

2020年6月、改正道路交通法によって新設された「妨害運転罪」は、それまで明確な罰則がなかったあおり運転に、はっきりとした刑罰を与えた。通行を妨害する目的で危険な運転をした場合、3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金。さらに、著しい交通の危険を生じさせた場合は5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金へと跳ね上がる。

そして、それ以上に重いのが行政処分のほうかもしれない。違反点数は一発で25点(重大ケースは35点)。これは免許取消に直結する数字で、しかも欠格期間は2年(重大ケースは3年)。つまり、その間は免許を取り直すこともできない。

あおり運転
※政府広報オンラインより
通勤、営業、配送、引っ越し、家族の送り迎え――車が前提になっている生活を送っている人にとって、2年間ハンドルを握れない代償は、罰金や拘禁刑の数字以上に大きい。一瞬の苛立ちで追い越し車線に出て、後ろからベタ付けする。たったそれだけで、その後の人生設計が大きく狂う可能性がある。

ハンドルを握ったときに失うかもしれないものは、思っているよりずっと重い。

配信元: 日刊SPA!

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