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2008年の「熊谷9人死傷事故」で義父母を失った小沢樹里さん。心ない誹謗中傷を浴びても歩みを止めないワケ

2008年の「熊谷9人死傷事故」で義父母を失った小沢樹里さん。心ない誹謗中傷を浴びても歩みを止めないワケ

◆当時は「被害者支援を知らなかった」

「そのなかで警察から言われた言葉に、『加害者はあなたをとても愛していると言っています』『初犯なので、大きな罪には問われないです』というものがありました。愛していれば、人を傷つけてよいのでしょうか――私の大切な家族も友人も、大きな恐怖感を抱えながら過ごさなければならなかったのです。19歳だった私は、誰に頼っていいかもわからず、警察官にすら“痴情のもつれ”で簡単に片付けられてしまいました。当時はストーカー規制法ができたばかりで、接見禁止命令も出されましたが、私はもちろん、家族も友人も、被害者支援があることを知らずに当時は過ごしたのです」

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犯罪被害者団体を運営し、さまざまな立場の人たちを束ねるリーダーシップ――表層的に捉えるなら、小沢さんは”強い女性”と言えなくもない。そういえば、インタビューの最初、彼女は「根本がお節介なんですよね」と笑った。

今ならその意味が、少しわかるようにも思う。傷を抱え、うずくまった経験があるから、同じ苦しみを持つ人の痛みに寄り添いやすい。そして直接知らなくても、社会のどこかにいるであろう被害者のために動くことができる。究極のお節介が、社会を変革していく。

<取材・文/黒島暁生>

【黒島暁生】
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
配信元: 日刊SPA!

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